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<浅田真央引退会見>詳報(7)ソチ最後「頑張って笑顔に」

毎日新聞 4/12(水) 13:56配信

 ◇浅田真央引退会見

 --トリプルアクセルに声をかけるとしたら、どんな言葉をかけたいですか。

【写真特集】涙も…引退会見での浅田真央さん

 難しい(笑い)。トリプルアクセルに声をかけるんですよね? そういう存在だとして。うーん、「なんでもっと簡単に跳ばせてくれないの?」って感じです。

 --現役生活を続けてこられた支えは。

 一つは自分の目標ですね。それだけではないですけど、たくさんの方に支えられて、たくさんの方の応援があったからだと思います。

 --引退の決断まで時間がかかりましたが、世界選手権で平昌五輪の女子の出場枠が3から2になることが決まり、それをどう受け止めていましたか。それは引退の決断に影響しましたか。

 さっき、自分で言っていた「平昌五輪に出る」という目標をやめてしまう自分を「許せるのかな? 許せないのかな?」と思いながらずっと続けてきて、最終的に最後に話し合いをして決断したのは2月だったので、世界選手権が影響したというわけではなくて、自分自身が最後は決めることですし……、そんな感じで決めました。2枠になってしまったことに関しては残念なことだと思うんですけど、その2枠をたくさんの子たちが争うことになるので、本当にハイレベルな試合になると思います。

 --2月に決めてから4月まではどのような思いだったのでしょうか。

 いろいろと自分の気持ちの準備だったりもあり、今日に至りました。

 --引退を決意するまでに悩んでいたと言うことですが、誰が一番、決断を後押ししてくれましたか。

 家族だったり、友だちだったり、知っている方に相談はしました。皆さんそれぞれいろいろなアドバイスはくれたんですけど、最終的に決めたのは自分自身。その中でも旅行に行ったり、いろいろ今まで行かなかったところにも行ったりして、考えながら日々を過ごしてきたりして、決断をしました。

 --競技人生の中で、一番大切にしてきた言葉はありますか。

 決断をしてから、たくさんの方が温かい言葉をかけてくださったので、私自身は晴れやかな気持ちでこの場にいます。なので、感謝という気持ちはこれからも忘れずに進んでいきたいなと思います。

 --日本がフィギュアの強豪国になったことについてどう思うか。これからスケート界に貢献したいことは。

 私が小さいころは伊藤みどりさんをはじめ、本当にたくさんのトップのすばらしいスケーターがいました。私はそのスケーターの方々を見て、私もこうなりたいと思って、ずっとそれを目指してやってきました。そして、ジュニアからシニアに上がってからは、スケーターがみんなそれぞれ強くて、魅力のある選手ばかりで、それぞれがいい刺激を、試合しながら切磋琢磨(せっさたくま)してがんばってきました。そして、それを応援してくださるメディアの方、ファンの方がいたから、ここまでフィギュアスケートもたくさん注目されるスポーツになったんじゃないかなと思います。これからのスケーターの子たちには、みんなでそれぞれ高めあって、刺激をし合いながら、頑張っていってほしいなと思っています。

 --選手人生のたくさんの山があったと聞きました。(ソチ五輪の)ショートプログラムからどのようなきっかけで立ち直ったのか。きっかけを改めて教えてください。

 ショートが終わってからは「日本に帰れない」と思って、すごくつらい思いもしました。フリーの当日の朝も気持ちがまだ切り替わっていなくて「このままで大丈夫なのかな?」って形で公式練習を終えました。でも、試合が近づくにつれてメークをしてアップをして、リンクのドアを出た瞬間、すごい会場で「これはやるしかないな」って思いが出てきて、ようやくそのとき「やるしかない」って思いました。

 --フリーの最後の瞬間はどのように思っていましたか。

 最後のポーズは上を向いていたんですけど、「あー、終わった」って思いましたね。それと同時に「あー、良かった」という思いがこみ上げてきて涙してしまったんですけど。バンクーバーのときも悔し涙で泣いていたので、「泣いてちゃだめだな」と思って、がんばって笑顔にしました。

最終更新:4/12(水) 17:17

毎日新聞