ここから本文です

東芝決算、適正意見なし 4~12月期、債務超過2256億円

産経新聞 4/12(水) 7:55配信

 ■「事業継続に疑義」

 経営再建中の東芝は11日、2度延期していた平成28年4~12月期連結決算を監査法人の承認なしに発表した。監査法人から内容が適正とする意見を得られなかった。前例のない3度目の延期を回避するための「奇策」だが、上場企業が承認なしで決算発表するのは極めて異例だ。監査法人は、事業継続に「重要な疑義」があると表明した。

 米原子力子会社の会計処理をめぐり、監査法人との意見対立が解消されなかった。綱川智社長は東京都内で記者会見し、「また延長して調査しても、(適正意見が)何も出ないことが考えられる」と発表に踏み切った理由を説明。適正意見のない決算は東京証券取引所の上場基準に抵触する恐れがあるが、「上場廃止にならないよう最大限の努力をしたい」と述べた。

 不完全な決算を出した責任の所在については「(監査法人との)意見や見解の相違であり、どちらということではない」と述べるにとどめた。佐藤良二監査委員長は状況打開のため「(監査法人の変更を含め)いろんな選択肢、考え方を検討したい」と語った。

 また、綱川社長は財務基盤を改善できない場合、必要な「特定建設業」の許可を更新できず、エネルギーやインフラの一部事業を継続できなくなる恐れがあると明らかにした。

 4~12月期の最終損益は5325億円の赤字(前年同期は4794億円の赤字)だった。負債が資産を上回る債務超過の額が、昨年12月末時点で2256億円だったことも公表した。通期の最終損益は1兆100億円の赤字を見込む。

最終更新:4/12(水) 8:11

産経新聞