ここから本文です

テスラの時価5.6兆円、GM超え首位

産経新聞 4/12(水) 7:55配信

 ■販売数1/100以下もCEO手腕に高評価

 米電気自動車(EV)メーカーのテスラが米国の株式市場で熱い成長期待を集めている。同社の株式時価総額は10日、米ゼネラル・モーターズ(GM)を上回り、米自動車メーカーの中で初めて首位に立った。創業者のイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)の手腕を投資家が高く評価しているためで、時価総額は、日本企業で最大のトヨタ自動車(19兆3千億円)の3分の1弱まで膨らんだ。(今井裕治)

                  ◇

 株式時価総額は、発行済み株式総数に株価を掛けて算出し、企業の価値を示す指標の一つ。

 テスラ株の時価総額は10日の取引時間中に一時、約510億ドル(約5兆6400億円)に達し、販売台数で100倍以上の差があるGMの約509億ドルを超えた。テスラの時価総額は3日終値ベースで米フォード・モーターを上回り2位に浮上。それから1週間で首位GMをも抜き去った。

 テスラは2003年創業の新興メーカー。16年の世界販売台数は約7万6千台とGM(約1千万台)には遠く及ばず、売上高も約70億ドル(約7700億円)で約1664億ドルのGMより圧倒的に小さい。

 それにもかかわらず、株価が伸びているのは、足元の販売好調と先行きの成長期待が大きい。テスラの1~3月期のEV出荷台数は前年同期比7割増の約2万5千台と過去最高を更新。さらに、年内に量産を始める予定の新型セダン「モデル3」の押し上げ効果のほか、家庭用太陽光パネルや蓄電池などエネルギー関連の事業を次々と拡大するマスク氏の経営手腕も投資家の買いを支えている。

 ただ、テスラ主力の高級EVをめぐる市場競争は激化の一途だ。ドイツのポルシェや英アストン・マーチンは高級EVの投入を検討。高級車のビッグネームが参戦すれば「テスラの市場が席巻されてもおかしくない」(日本の自動車大手)との見方もある。

 EVやエネルギーのほか、宇宙事業での飛躍を目指すマスク氏が市場の強すぎる期待にどう応えるのか。手腕は一層厳しく問われることになる。

最終更新:4/12(水) 7:55

産経新聞