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福島避難者いじめ199件 「原発爆発お前らのせい」悪口も 文科省調査

産経新聞 4/12(水) 7:55配信

 文部科学省は11日、東京電力福島第1原発事故で福島県から県内外に避難した児童生徒に対し、今年3月までに199件のいじめがあったとする初めての調査結果を公表した。このうち東日本大震災や原発事故に加害者側が言及するなど関連があると認められたいじめは13件だった。中には「お前らのせいで原発が爆発した」といった悪口もあった。

 松野博一文科相は記者会見で、「(いじめが)表面化していない可能性も含め、学校現場などと今後の対応を検討したい」と述べた。

 調査は昨年12月、避難している小中高校生ら約1万2千人を対象に実施した。他に被害児童生徒を特定できなかったいじめが3件、調査時点で中学、高校を卒業している人へのいじめが5件あり、これらを加えると200件を超える。

 199件のうち、平成28年度にあったいじめは129件で、このうち原発事故などに関連するのは4件。いずれも原発事故や震災に関わる悪口やからかいで、被害に遭った児童生徒は現在、平常通り学校生活を送っているという。

 調査では、在籍する学校に進む前の状況も聞き取る形で27年度以前のいじめも確認。70件のいじめがあり、うち原発事故などに関連するのは9件だった。「お前らのせいで原発が爆発したんだ」といった悪口以外にも、「放射能が付くから近づくな」という仲間外れなどがあった。文科省はどの都道府県でのいじめか明らかにしていないが、「物を壊したり、遊興費を要求されたりして不登校になった」という横浜市の中学生が被害に遭ったいじめも含まれていた。

 文科省は昨年12月、避難した児童生徒を受け入れている学校に、面談などを通じていじめの有無を確認するよう通知していた。

最終更新:4/12(水) 8:06

産経新聞