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「最後の全日本選手権で、あっ、もういいんじゃないかなと思いました」…引退・真央に聞く〈1〉

スポーツ報知 4/12(水) 13:24配信

 現役引退を表明したフィギュアスケート女子の2010年バンクーバー五輪銀メダリスト・浅田真央(26)=中京大=が12日、都内のホテルで引退会見を開いた。

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 ◆真央に聞く(その1)

 ―まず引退のあいさつ

 「浅田真央です。本日はこのような場にお集まりいただき、ありがとうございます。私、浅田真央は選手生活を終える決断を致しました。長い選手生活だったんですけど、たくさん山がありました。そのたくさんの山を乗り越えられたのも、支えて下さった方々やたくさんのファンの方々の応援があったからだと思っています。今日は感謝の気持ちを皆さんにお伝えできたらと思い、このような場を設けさせていただきました。本日はよろしくお願い致します」

 ―今の心境は?

 「本当に今日、この場に入ってきた時に、これだけたくさんの方がいらっしゃって。私自身、ちょっとびっくりしたんですけど、今はちょっと落ち着きました」

 ―2日前の引退発表後、周囲の反応は?

 「本当にたくさんの方が連絡くださって。皆さん、お疲れ様でしたと言って下さって。選手生活を終わるんだなと思いました。すこし前に家族だったり友人に報告しました。みんな、お疲れ様って。よく頑張ったねって言ってくれました」

 ―引退のきっかけ、いつ決断した?

 「復帰してから、いい感じでスタートできたんですけど、そこから練習をするにつれて、試合に出るにつれて、今のスケート界の時代(の変化)はすごいので、私自身、ついていけるのかなという思い、気持ちだったり体の部分で前よりも辛いことが増えました。なんとか、1シーズンは乗り切れたんですけど、2シーズン目からは、なんとかなんとか頑張ろうという思いだけでやってきました。でも、最後の全日本選手権で、あっ、もういいんじゃないかなと思いました」

 ―全日本選手権から今までの3か月の思いは?

 「復帰してから掲げてきた平昌オリンピックに出るという目標があったので、自分で言ってしまったこと、自分が目標をやり遂げなきゃいけないと思ったので、自分が言ってしまったこととの葛藤はありました」

 ―そして、決断―

 「全日本が終わった時、ああ、もう終わったんだなと思いました。でも、日がたつにつれて、自分が言ってしまったことは今まで最後までやり通してきたので、やらなきゃいけないんじゃないかなという思いが強くて、ここまで伸びてしまいました」

 ―達成感もあった?

 「ソチオリンピックを最高の形で終えることができたんですけど、自分の気持ちも体もまだまだやれるという思いがあったので、復帰しました。でも、挑戦してみて、気持ちも体も、気力も全部出し切ったので、今は挑戦してみて、悔いはないです」

 ―最後という思いも?

 「最後になるのかという気持ちは、最後、トリプルアクセル挑戦して終えられたのは自分らしかったかなと思います」

 ―初めてスケート靴履いた日のこと覚えている?

 「5歳だったので、覚えてないんですけど、ヘルメットかぶって、ひじ当て、ひざ当てしていたのは写真残っているので、覚えてます」

 ―楽しい思い出は?

 「フィギュアスケートって、いくつも技があると思うんですけど、その技ができるようになった時は本当に楽しい気持ちで。次は2回転跳びたい、3回転跳びたい、そういう思いがすごく楽しかったですね」

 ―辛かった部分は?

 「そんなになくて。この道を選んできたのも自分ですし、自分がやりたいと思って、望んでやってきた道なので、辛く思ったことはありません」

 ―バンクーバー五輪では銀メダルを手にした―

 「19歳だったんですけど、10代で若くて、本当に気が強くて。その強い気持ちだけで乗り越えてきたなって感じがします」

 ―ソチ五輪では素晴らしいフリー演技を見せた―

 「ソチオリンピックは、やはりショートが残念な結果だったので、気持ち的にはすごく辛い試合ではあったんですけど、フリーで最高の演技で終えることができて―。バンクーバーからソチの4年間の思いを全て4分間に注ぎ込めたと思っています」

 ―2度の五輪経験は自身にとって財産?

 「私の今後の人生に置いても、いい経験、いい思い出だったのかなと思います」

 ―日本人最多の世界選手権3回の優勝の持つ意味は?

 「2回、金メダルを取った時はすべて五輪の後の世界選手権だったので、オリンピックの悔しさを世界選手権で晴らせた大会だったのかな。最後の選手権が自分の気持ちの中で最後と思って臨んだ大会だったので、今までのスケート人生をすべてプログラムにぶつけた試合だった。最後の世界選手権が一番思い入れが強い試合でした」

 ―最も印象に残っている演技は?

 「一つっていうのは難しくて。でも、やっぱり、ソチのフリーかなと思います。気持ちがすごい、今までの試合以上に落ち込んでたり、辛かった部分もあったんですけど、あれだけの挽回の演技ができた。オリンピックだったというのが一番良かったのかなと思います」

最終更新:4/12(水) 17:24

スポーツ報知