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<都議選>自公と小池氏、摩擦回避 国政と都政切り分け

毎日新聞 4/12(水) 21:27配信

 7月2日投開票の東京都議選に向け、安倍晋三首相は小池百合子都知事が率いる都民ファーストの会を批判する一方、小池氏とは協力する考えを示した。自民党都連と対決色を強める小池氏も、首相への批判は控えている。公明党は連立政権を維持したまま都議選では小池氏と組む。国政と都政を切り分けようとする姿勢は3者共通だが、有権者はすんなり割り切れるのか。

 昨年7月の都知事選後、首相や自民党本部は小池氏との融和路線をとってきた。安倍政権と都がぎくしゃくすれば、2020年東京五輪・パラリンピックの準備に影響しかねないと判断したためだ。

 しかし、それだけでは都議選は戦えない。そこで首相が編み出したのが、「都政を支える力はない」と都民ファーストに絞って批判する手法だった。11日の自民党都連会合での首相のあいさつを聞いた同党都議らは「うまいやり方だ」と歓迎した。「実績」で「風」に対抗しようというわけだ。ただ、都連内には「小池氏を攻めないと選挙に勢いが出ない」という不満も残る。

 小池氏も都議会自民党を「ブラックボックス」と批判する半面、自民党本部と事を構えるつもりはないようだ。1月に首相と会談した際、「自民党は知事を応援している」と語りかけた首相に、小池氏は「党本部はそうかもしれないが、都連はどうでしょうか」と返したという。

 小池氏は最近も、自身に近い自民党衆院議員からの「五輪を成功させなければ政治家としてまずい。政権と対立すべきでない」という忠告に、「分かっている」と耳を傾けた。

 都議選で都民ファーストと協力する公明党も、国政とのねじれに苦しい説明を重ねている。そんな中、山口那津男代表は11日の自民党都連会合を欠席。これまでも出席したケースはなかったが、今回は都連が招待状を送っていたために、かえって注目される結果になった。公明党幹部が「国政での連立政権は揺るがない」と繰り返しても、都議選が近づくにつれ、自公両党の溝が顕在化する可能性はある。【小山由宇、小田中大】

最終更新:4/13(木) 0:42

毎日新聞