ここから本文です

【アンタレスS】日本馬がダート界で世界を制するためには何が必要か…川上記者が課題を探る

スポーツ報知 4/12(水) 15:29配信

 ドバイ・ワールドC(3月25日、メイダン競馬場)は、日本からダートの精鋭4頭が挑戦した。結果はアウォーディーの5着が最高着順で世界の壁にはね返された。

 2011年に日本の“芝馬”ヴィクトワールピサが栄冠を手にしたが、当時の馬場はオールウェザー(2015年から再びダート)。粘土質の砂は浅く、高速決着の世界のダートで日本馬が頂点を目指すには―。ダート重賞のアンタレスS(15日、阪神)を前に、ドバイ国際競走を取材した川上大志記者が課題を探った。

 半月前、ドバイ国際競走を取材した際の、ドバイレーシングクラブ専務理事ガブリエルJr.氏の言葉が今も忘れられない。「米国の有力馬を招きたくて、米国の馬場に近づけている」。日本人記者の私の直撃にもリップサービスなく言い放ったそのコメントを裏付けるように、ワールドカップではアロゲートから3着までを米国馬が独占した。

 日本馬がダートで世界の有力馬とどう戦えばいいのだろうか。米国に滞在してあの砂に慣れるのが一番いいのだろうが、資金的に容易ではない。ただ、国内のダートのレースでスピードを上げることはできるのではないか。

 国内では互いにけん制し合う場面も多く、タイトな流れになることが少ないように感じている。象徴的だったのが、ワールドCで14頭立ての14着に終わったゴールドドリームのモレイラ騎手の指摘だった。もともとテンに速いタイプではないが、「出負けから押して出て行こうとしたら、残り600メートルで反応がなくなった。“ガス欠”していた」。フェブラリーSの覇者でも、米国馬が作り出すタフな流れの前に沈んでいった。

 それぞれの騎手の勝つための思惑こそ競馬の醍醐味(だいごみ)でもあるし、穴党の私自身としてもスローの前残りは大好きだ。それでも、世界と戦ううえでは最初からぶっ飛ばして押し切るぐらいの“速さ”が必要だと痛感した。

 今週はアンタレスSが行われる。グレンツェントやロンドンタウン、ミツバなど粒ぞろいのメンバーがそろった。この距離でテンからガンガン飛ばすことが難しいのは承知の上だが、日本馬が近い将来、世界のダート界で頂点に立つためにも、タフな流れの激しい戦いを見てみたい。(川上 大志)

最終更新:4/12(水) 19:11

スポーツ報知

スポーツナビ 競馬情報

重賞ピックアップ