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三菱電機は宇宙を目指す-「防衛関連相場」で蚊帳の外なのは幸い?

投信1 4/12(水) 12:20配信

人工衛星の新工場建設を発表

2017年4月7日、三菱電機は鎌倉製作所内に人工衛星増産のための新しい生産棟を建設すると発表しました。また、同日、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)から「技術試験衛星9号機」(注1)
のプライムメーカーに選定されたことも発表しています。同社では、独自のIoT技術を活用したサプライマネジメントシステムである「e-F@ctoryコンセプト」を新工場に導入して生産効率を向上させ、品質・工期・コストの競争力を強化する考えです。また、新工場の竣工は2019年7月、稼働開始は同年10月の予定で、稼動後は並行して製造できる人工衛星が従来の10機から18機に高められる予定です。

これにより、年間売上高は2016年3月期実績の約1,100億円から2022年3月期には約1,500億円を目指すとしています。

注1:「技術試験衛星9号機」には、通信衛星の高速大容量化需要に対応、軽量化・オール電化を実現、衛星打ち上げ後の軌道到達時間が海外競合のオール電化衛星と比べて短いなどの特色があります。

宇宙ビジネスにおける市場シェア拡大に期待

新工場への投資額は約110億円の予定とされています。同社全体の設備投資金額は2016年3月期実績が2,125億円、2017年3月期計画が2,450億円ですので、相対的にはそれほど大きな金額ではないということになります。

とはいえ、この記事『【投資対象としての宇宙機器産業:国家戦略化で新たな胎動】』にあるように、宇宙ビジネスの市場規模は世界全体で20兆円程度と巨額な産業です。

また、商用通信衛星に限っても、今後は自動運転技術やIT農業、インフラ開発など非軍事分野での展開が可能であるため、需要は国内外で堅調に推移することが見込まれる環境です。さらに、これまでの同社の実績や技術力などから今後のシェア拡大が期待できることもあり、今回の投資決定は注目できるニュースではないかと考えられます。

ちなみに、これまでの三菱電機の通信衛星での実績は、静止気象衛星「ひまわり7・8・9号」、日本初の国産商用通信衛星「スーパーバードC2」、高精度の位置情報提供サービスを目指す準天頂衛星システム「みちびき」、トルコの国営衛星通信会社から受注した通信衛星「Turksat-4A/4B(トルコサット4A/4B)」などが挙げられます。

その技術力の高さは、上述したJAXAからの「技術試験衛星9号機」の受注からも読み取れると思います。

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最終更新:4/12(水) 12:20

投信1

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