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共学化と維持 平行線 男女別学公立校 全国最多の群馬県 来年統合後も1位の見込み

上毛新聞 4/12(水) 6:01配信

 公立高校の男女別学率が全国一の群馬県。伝統と共に維持されてきた“別学県”に今、少子化に伴う統合・共学化の波が押し寄せている。一方、志望倍率が高い都市部の別学校に目を向けると、かつて高まった共学化ムードは沈静化したまま。「公立校が性別で分けるべきではない」「高校の3年間くらいは分けていい」―。共学推進、別学維持の主張は平行線をたどる。

 県教委は昨年度、共に伝統校である桐生と桐生女の統合を正式発表。地元は人口減への危機感が強く、やむなく計画を受け入れた。来春には、富岡と富岡東の統合校「富岡」、中之条と吾妻の統合校「吾妻中央」がそれぞれ開校する。長く定着してきた男女別学の風景が変わりつつある。

 ただ全国で男女別学の公立高校(全日制、昨年度)がある9県のうち、群馬県には最多の16校があり、別学率は23.5%。桐生、富岡、吾妻3地区の統合後も12校が残り、1位の座が続くとみられる。

「選択肢奪う」

 「マエタカをぶっこわせ!」。2015年5月、群馬を代表する男子校、県立前橋高の同窓会誌に刺激的な見出しが踊った。筆を執ったのは、医師で作家の同窓生、川渕圭一さん(58)=高崎市。同級生有志が入学早々、共学化の旗を掲げて署名活動を展開したエピソードを交え、一日も早い共学化を訴えている。掲載後はOBの間で賛否両論が巻き起こった。

 川渕さんは「県内でトップレベルの進学校に行きたければ別学しかない。優秀な子どもの選択肢を奪っているのが一番の問題」と指摘し、「関心のない人が大多数。大人が機会を与え、子どもにもっと声を上げてほしい」と活発な議論が起きることを願う。

 県内の私立高や市立高は軒並み共学化したのに対し、なぜ県立高で別学が残っているのか。群馬大教育学部の斎藤周教授(法律学)は「有力者に別学出身者が多く、存続への思いを持ちやすい。県教委も、反対を押し切ってまで共学化する必要性を感じていないのだろう」と指摘する。

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最終更新:4/12(水) 6:01

上毛新聞