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ポテチ好き受難 北海道台風禍 ジャガ不足深刻

4/12(水) 7:00配信

日本農業新聞

 昨年夏に北海道を襲った台風の影響による原料ジャガイモ不足で、大手菓子メーカーは11日までに、一部のポテトチップスの販売停止や休止を決めた。輸入で手当てする動きもあるが、国産志向を強める各社は休止を決断。製造・販売再開のめどは立っておらず、2017年産の出来次第となる見込みだ。道内産地では、17年産以降の安定供給を目指し、増産に乗り出している。

休売商品相次ぐ メーカーは国産を支持

 北海道産の減収を受け大手メーカーでは、商品の販売休止などの措置を取る。スナック菓子大手のカルビーは、今月15日にポテトチップス18種類の出荷を終える見通しで、以降も出荷をやめる。22日には「BIGBAG コンソメパンチ」や「堅あげポテトBIG うすしお味」など15種類の出荷を終え、販売を休止する見込みだ。

 同社は15年度、輸入物も含めて約38万4000トンのジャガイモを原料として使用し、うち6割が道産だった。原料不足に対応し、米国産の輸入量を増やしたという。

 しかし、調達が通常の輸入時期と異なったこともあり、「品質がいまひとつで基準を満たさなかった」(同社)という。

 国産原料を100%使う菓子大手の湖池屋も同様の状況だ。原料の7割ほどが道産で、3月25日の出荷を最後に7商品の製造をやめた。「ポテトチップスのり醤油(しょうゆ)」など9商品は同日出荷分で販売を休止。定番商品の供給を優先する。

 菓子メーカーなどで組織する日本スナック・シリアルフーズ協会によると、会員がポテトチップスに使った15年産のジャガイモは約45万トン。うち3万トン弱が輸入。全体の約8割を道産が占める。 道産の減産を受け、メーカーは米国からの輸入で手当てを試みている。同協会によると、16年産は1万トン弱増やす計画だが、輸入量にも限りがあり、全体で確保できる16年産は前年より7%ほど減るという。

 同協会によると米国産はぶつかった時に褐変するなど歩留まりが悪く、「メーカーは国産志向だ」と説明する。

 ジャガイモの収穫は、例年5~9月にかけて九州から北海道へと移る。府県産が5月から出回ると、例年各社は府県産も調達する。休売商品の販売再開時期については、両社とも九州など他産地の出来次第と見通す。

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最終更新:4/12(水) 10:00
日本農業新聞