ここから本文です

種イモ、規格外も活用 ジャガイモ主産地の北海道・十勝 農協、作付確保へ奔走

北海道新聞 4/12(水) 7:10配信

ポテトチップス製造にも影響 「例年並み」を死守へ

 昨夏の台風の影響で生食用、加工用ジャガイモの種イモ不足が深刻化し、十勝管内の各農協が種イモの確保に奔走している。例年なら各農家には配布しない規格外品まで投入し、ほぼ例年並みの量を確保。作付面積の大幅な減少は避けられる見通しだ。ポテトチップスの生産縮小が明らかになり、主産地の十勝では2年連続の収量減を回避する動きが本格化している。

【動画】迫力満点、ニンジンの竜 調理人の野菜彫刻

 「ほぼ希望通りの量が確保できた。ようやくスタートが切れる」。芽室町の農家の男性(49)は胸をなで下ろす。昨年に続き8ヘクタールで加工用のジャガイモ「トヨシロ」を作付けする。種イモの9割はすでに届いており、残り1割は規格外品の到着を待って、植え付けを始める予定だ。

 芽室町農協管内のジャガイモの作付面積は約3千ヘクタールで、必要な種イモは5800トンにのぼる。同農協によると、本来の種イモの規格はウイルスや病気のない畑から収穫した40~190グラムと決めているが、今年は種イモ畑も収量が落ち、40グラム未満の小振りなイモを規格外品として配布する。

 種イモの大小は収穫するイモの大きさとは遺伝的に関係がないという。規格外の種イモは例年ならでんぷん工場向けに出荷されるが、同農協の担当者は「今年は貴重な原料。本来の種イモと遜色がない」と話す。

北海道新聞社

最終更新:4/12(水) 11:31

北海道新聞