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「真央ちゃんの夢、私が」 浅田選手引退、青森県内選手に寂しさも

デーリー東北新聞社 4/12(水) 10:51配信

 フィギュアスケート女子の2010年バンクーバー冬季五輪銀メダリストで、世界選手権で日本人最多3度の優勝を果たした浅田真央選手(26)=中京大=。10日深夜に自身のブログで引退を表明、12日に東京都内で記者会見する。青森県内でフィギュアスケートに励む子どもたちにとっても憧れの存在だけに「もっと演技を見たかった」と引退を惜しむ声が聞かれた。指導者は「お疲れさま」とねぎらいの言葉を送った。

 浅田選手は2011年7月、東日本大震災の被災者を招待した八戸市でのアイスショーに出演した。競技を始めて間もなかった八戸工大一高2年の廣谷帆香さん(17)はその時、浅田選手の演技を初めて間近で見た。「とてもきれいで、かっこよくて圧倒された」

 廣谷さんは昨年12月の全日本選手権に初出場。ショートプログラムでは浅田選手と滑走グループが一緒になり、滑走順も前後する“幸運”に恵まれた。「すごい選手と滑れた経験は本当に大きい」と振り返る。

 11年のアイスショー本番前にはスケート教室が開かれ、一流選手と子どもたちが交流を深めた。直接指導を受けた八戸市立白山台中1年の高屋敷みなもさん(12)は「きれいに滑って優しく教えてくれた。輝いている真央ちゃんを見て、自分も強い選手になりたいと思った」と語る。「(引退は)さみしいけれど、また八戸にスケートを教えに来てほしい」と願いを込めた。

 大ファンという市立新井田小2年の鷹山愛碧歌(あみか)さん(7)は「もっと滑っているところを見たかった」と悲しそう。4歳の頃に競技を始めたばかりで「いつかオリンピックに出て、真央ちゃんが取れなかった金メダルを取りたい」と夢を口にした。

 県内フィギュアクラブの指導者はエールを送る。八戸FSCのインストラクター坂本まゆみさんは「スケートが大好きで一生懸命な真央ちゃんの姿は子どもたちの見本になる存在」と話し、「競技から遠ざかってもスケートに対するひたむきな姿勢を伝え続けてほしい」。

 県南地方を中心にフィギュア教室を展開するGOLDクラブの小笠原雅子代表。浅田選手が小さい頃から国内大会で演技する姿を見ており、「どんな時もめげず、印象に残る選手だった」と振り返り、「これからも自分の道を切り開いてくれると思う。次のステージに進んでも応援したい」と話した。

デーリー東北新聞社

最終更新:4/12(水) 11:51

デーリー東北新聞社