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家借りられない 職場で嫌がらせ カード作れない… 差別や偏見に戸惑い 群馬県内外国人アンケート

4/12(水) 6:01配信

上毛新聞

 群馬県で暮らす外国人の中に日常生活で差別や偏見を受けた経験のある人がいる。上毛新聞社が各地の外国人に質問したところ、住まいを探す際に外国人であることを理由に断られたり、職場で嫌がらせを受けたと感じるケースが目立った。以前より外国人への理解が進んだと評価する声がある一方、「同じ人間なのに」「拒絶を感じる」と疎外感を打ち明ける人もいた。

 「あっ、駄目。外国人には貸せない」。大泉町のブラジル人男性(30)は不動産会社に入店するなり浴びせられた言葉が忘れられない。「断られた経験は何度もある。確かにマナーが悪い外国人もいるけど、人をきちんとみて判断してほしい」と話す。

 ブラジル出身の大城ダイアネさん(29)=太田市=は「差別はよくある話」と言い切る。半年前にアパートを探した際も「電話だけで断られたり、日本人との結婚や同居を入居条件にされた。夫が日本人なのに断られた知人もいる」と憤る。

 言葉や態度にも傷つけられたという。大城さんは工場でアルバイトをしていたとき、同僚の日本人の言葉遣いに苦しんだ。「日本人への指示は丁寧なのに、外国人にはきつく汚い言葉だった。同じ人間なのだから同じ言葉を使ってほしい」と訴える。

 太田市内で食料品店を経営するバングラデシュ人男性(41)は「字が読めずに手間取っていると、顔をしかめられる。特に高齢の日本人男性は『外国人は面倒くさい』と感じている人が多いのではないか」と複雑な思いを口にした。

 リトアニア出身の斎藤エドヴィナスさん=館林市=は5年前、クレジットカードを作ろうとした際に「最初は外国籍を理由に断られ、勤務先の会社が保証してくれてやっと持つことができた」と振り返る。

 ブラジル出身の若林スエリさん(61)=伊勢崎市=は同じ頃、日本人の夫が入るゴルフクラブに入会できなかった。「最近は良い方向に変わってきているけど、見た目や言語の違いによる拒絶感はまだ肌で感じる」と打ち明けた。

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最終更新:4/12(水) 6:01
上毛新聞