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広島・福山で保命酒仕込み本格化 米こうじ造りに精を出す

4/12(水) 21:00配信

山陽新聞デジタル

 広島県福山市鞆地区で名産の薬味酒「保命酒」の仕込み作業が本格化している。醸造元の酒蔵では蒸した米の湯気や独特の甘い香りが立ち込め、従業員が味の決め手となるといわれる米こうじ造りに精を出している。

 みりんに朝鮮ニンジン、桂皮(シナモン)など16種類の薬味を漬け込んだ甘口の酒。夏ばてを防ぐほか、冬場には体を温める効果があるとされ現在、地区の4軒で製造されている。

 1886(明治19)年創業の入江豊三郎本店(鞆町鞆)は、5日から仕込みを開始。12日は従業員が蒸したうるち米にこうじ菌を振り掛けて混ぜ、2日間熟成させる作業を行った。菌をしっかりなじませることで良質のこうじができ、甘みの強い味につながるという。仕込みは月末まで続き、できた米こうじと蒸したもち米、焼酎を6基の醸造用タンクに入れる。

 タンクにできたもろみを酒袋に入れて絞る作業(6月)を経て、11月にはみりんが完成。その後、数年間寝かせた別のみりんなどと合わせて、薬味を漬けて出荷する。入江孝子社長は「こうじの出来は良く、甘みの強い酒が出来上がりそう」と話している。