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オンラインスーパーOcadoを支える「世界一先進的」なロボット倉庫

4/12(水) 21:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

オンラインスーパーのOcadoでは、食料品のピッキング作業をロボットが行っている。

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Ocadoがイギリス国内に所有する3つの倉庫では、ロボット、ベルトコンベヤー、シャトル、そしてクレーンアームなどが商品をピッキングし、倉庫外に待機する配達トラックへ迅速に送り届ける。

OcadoのCTO、ポール・クラーク(Paul Ckarke)氏によると、ロンドンのバーミンガム郊外にあるOcado最大の倉庫は、毎日130万個の品物を出荷しているという。同社は、2018年内に4つ目の倉庫を建造する予定だ。新しい倉庫の敷地面積は56万3000平方フィート(約5万2000平方メートル)で、世界最大級の食料品倉庫となる予定だ。

取引する食料品の数ではアマゾン(Amazon)に後塵を拝するOcadoだが、倉庫のオートメーション化はアマゾンよりも進んでいると主張する。

「食料品の小売り業者としては、Ocadoの倉庫は世界で最も先進的だ」(クラーク氏)

ロボット化された施設内の様子を見てみよう。

バーミンガム郊外、35万平方フィート(約3万3000平方メートル)の敷地に広がるOcadoの巨大倉庫から、毎日130万個の商品が顧客の玄関先に届けられている。

作業はベルトコンベヤー、クレーンアーム、シャトルなど、自動化されたさまざまな機械の助けを借りて行われている。商品を収めるオレンジ色のプラスチックケースが工場内を高速で、縦横無尽に移動している。

スタッフは、顧客がOcadoのウェブサイトで注文した食料品を、全長330フィート(約100メートル)の通路沿いに並んだ商品棚から、プラスチックケースの中へ入れていく。

全長8万2000フィートのベルトコンベヤーの上を、商品は常に動き回っている。スタッフが歩いて商品を移動させる必要はほとんどない。

全行程をコントロールする人工知能が、常に作業データを収集し、リアルタイムで倉庫内の作業を効率化していく。例えば、ヨーグルトの在庫が減っていることを検知すると、人工知能はクレーンを使って棚の背後からヨーグルトの在庫を補充する。

バーコードをスキャンすることで、AIは注文内容が全てそろっていることを確認し、商品をコンベヤーで配達トラックまで運び出す。

食品にとって鮮度は重要だ。Ocadoでは果物や寿司なども取り扱っている。ロンドン付近にある最新の倉庫では、商品棚から配達トラックまで、10分以内に商品が届けられる。

この倉庫では、ロボットを使った食料品のピッキング作業を行うことで、人間が商品を探す時間を節約している。これがそのロボットだ。

ロボットたちは「the hive」(養蜂箱の意)と呼ばれるシステムを使って運用されている。ロボットはhiveの上を移動し、注文を受けた食料品をロボットアームで拾い上げる。そうして、商品は人間のスタッフに渡され、配送用のプラスチックケースへと収められる。

Ocadoは欧州のいくつかの大学と提携し、商品をピッキングする、より精巧なロボットハンドの開発も行っている。

このロボットハンドは、すぐに黒ずんでしまうバナナや、割れやすい卵のようなデリケートな食料品を取り扱うために開発された。

チームが今まで開発したのはロボットの手の部分だけだが、彼らは現在、倉庫のメンテナンスを行うロボット作業員の開発も行っている。

「Ocadoグループは1万2000人を雇用している。自動化を推し進めたからこそ、業績を上げ、(私を含めた)雇用を維持できている」とクラーク氏は説明する。

一部の経済学者は、自動化は人間の雇用を奪う脅威だと主張する。2015年度のマッキンゼー・レポートは、人間の活動の45%が現行のテクノロジーで代替可能になると予測している。特に、倉庫の管理業務において、機械による代替は顕著になると分析している。

Ocadoでは、ロボットやそれらをコントロールするシステムのさらなる効率化を目指している。「倉庫の規模と、スピードによって、我々はより新鮮な食料品を、より速く提供できる」とクラーク氏は語る。

[原文:The world's largest online food retailer gets its food from giant robotic grocery warehouses - take a look]

(翻訳者:忍足亜輝)

最終更新:4/12(水) 21:10
BUSINESS INSIDER JAPAN