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金正恩氏“斬首作戦”、米国の本気度は? 平和揺るがす北朝鮮とシリア

4/12(水) 13:27配信

AbemaTIMES

 6日夜、シリア・アサド政権の空軍基地などにアメリカは合計59発の巡航ミサイルを発射した。今回のミサイル攻撃をトランプ大統領は、アサド政権が市民に向けて化学兵器を使用したことへの対抗措置だとしている。

 4日、シリア北西部でシリア軍による反政府勢力への空爆があり、化学兵器を使用したと見られる痕跡が見つかった。この攻撃により子どもを含む70人以上が死亡したと言われており、トランプ大統領はこの件について「レッドラインを超えた」と表現している。

 オバマ前大統領もアサド政権が化学兵器を使用したと報道されたときに「レッドラインを超えた」と表現し、対抗措置を取ると表明したが、結果的に攻撃には至らなかった。ジャーナリストの川村晃司氏は「トランプ政権には、オバマとは違うんだということを見せて、国内での支持率を上げる狙いもあったのではないか」と分析した。一方でロシアと友好路線を取っていたトランプ政権なだけに今後の行方が注目されている。

 今回のアメリカのミサイル攻撃について各国はさまざまな反応を示している。日本は「化学兵器は許さない。アメリカを支持」、中国も「野蛮行為への適切な対応」とアメリカを支持する反応を示した。一方で、ロシアはアサド政権を支援しているという背景があるため、「主権国家に対する侵略行為」とアメリカを非難した。

 そんな中、北朝鮮は「軍事力を強化する考えは正しかった」と自国の軍事力強化の妥当性を強調。ジャーナリストの川村氏よると「北朝鮮は核を保有することが抑止力となり、アメリカも簡単に攻撃できなくなっていることを強調している」という。

 しかし、今回のアメリカのミサイル攻撃には、そんな北朝鮮への警告という意味も含まれていると川村氏は指摘する。ティラーソン国務長官はインタビューで、今回のシリア攻撃から北朝鮮はどのようなメッセージを受け取るべきかという質問に対し「もし国際的な規律を破り他国の脅威になる国となったら、対抗措置が取られるというメッセージだ」と答えている。さらにアメリカは世界最大級の原子力空母であるカール・ビンソンを朝鮮半島付近に配置させると見られており、緊張がさらに高まっている。

 アメリカのNBCテレビでは、ターゲットを金正恩氏にした“斬首作戦”(リーダーや幹部を殺害し、敵を無力化する作戦)がとられるのではないかと報道されている。これについて川村氏は「かつてリビアのカダフィ大佐が殺されそうになったとき、私もリビアにいましたが、ピンポイントでカダフィ大佐を狙っても、家族や他の人が犠牲になったり……そのとき死ななかったんですよ」とコメント。カダフィ大佐が反カッザーフィー派部隊によって殺害されたのは2011年。“斬首作戦”の恐ろしさと難しさを語った。

 また、緊張を助長するように、北朝鮮はミサイル実験に続々と着手しており、アメリカ本土まで到達する大陸間弾道ミサイルも開発しているのではないかとの見方もある。今月15日、北朝鮮は祖父・金日成氏の誕生日を祝う北朝鮮最大の記念日である”太陽節”を迎える。例年この日はミサイルを発射したり、祝砲を打ち上げたりすることで知られており、さらに緊張が高まるとみられている。

(AbemaTV/原宿アベニューより)

最終更新:4/12(水) 13:27
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