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中川大志「求められている事をつねに意識」 堺雅人の立ち振る舞いに影響受ける

4/12(水) 16:20配信

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 爽やかなルックスと、一本筋の通ったような力強さのバランスが絶妙な俳優・中川大志。映画『ReLIFE リライフ』では、27歳のニートが、ある出来事によって17歳の高校生として人生をやり直すことになってしまうという役柄にふんした。現在18歳の中川が、10歳上の青年を演じるうえでどんなアプローチを試みたのだろうか――。

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 原作は、漫画アプリ「comico」で連載され、アニメ化などでも人気を博した。27歳の男が、気持はそのままに17歳の高校生に戻るという設定は、タイムスリップものや、タイムリープものとも違う世界観だ。しかも演じるのは現在18歳という中川。普通なら、18~27歳の中間の年齢や、やや上の俳優が若い時代を含め演じるというのがセオリーなのだろうが、製作者サイドは中川を抜擢した。

 中川にとって、非常にやりがいがありつつも、難しい役だと思われたが「年齢的な変化をどうつけるかと考えがちだったのですが、まずは『(中川演じる)海崎新太という人間のブレない部分はどこなのか』ということを考えました。年齢を重ねても、その人の中心にあるものはブレないですからね。そこを軸に、見た目をどれだけ面白くするかという思考に進んでいきました。ファンタジーなお話しですが、ある程度説得力も必要。でも、すべてを成立させすぎないようにして、観ているお客さんにどこか違和感を持ってもらいたかったんです」とアプローチ方法を語る。

 劇中の海崎は、見た目は17歳ながら、大人の部分がいい塩梅で顔をのぞかせる“絶妙なバランス”を醸し出している。もちろん、中川のしっかりと役に寄り添うアプローチ方法が功を奏している部分も多いのだろうが、そのバランスは天性のように感じる。そのあたりに触れると「これまで経験した現場で何度か『勘がいいね』と言ってもらえたことがあったのですが、すごくうれしい言葉でした」と笑顔を見せる。それは自身でも大切にしていることだという。


 「作品や演じている役柄について、何を求められているんだろうということは、常に意識しています。それが分からないと表現がズレてしまうので」と中川は語る。さらに「だからと言って、計算し過ぎちゃうのもダメだと思うんです。そこはいろいろな現場で、いろいろな監督さんの撮り方を経験して、積み重ねていくことによって得られるものだと思っています」と状況によって適応していくことの大切さを述べる。

 こうした考え方に導かれたのは、これまで共演した多くの先輩方の背中を見てきたからだという。「台本を読んで考えていっても、現場ではいろいろなことが起きるので、自分の考えのままできるわけではないんですよね。そんなときに、新しい道をいくつも作っていけるのはプロだなって、先輩の姿を見て思いました」。

 なかでも大河ドラマ『真田丸』で共演した堺雅人の立ち振る舞いには大きな影響を受けたという。「主演としての現場の立ち方とか、多くのことを学びました。現場で起きることすべてにとても敏感で、役者だけではなく、スタッフさんを含め、多くの方の思いを汲み取ろうされているんです。こういう現場にいられるのって、みんなすごく気持ちがいいんだろうなって、純粋に憧れを持ってみていました」。

 そんな先輩たちの背中を見ている中川。自身も主役として現場に入ることも多くなってきたが「まずはしっかり自分の芝居をすることです。それができてこその周囲への気遣いだと思うんです。最低限そこからです」と課題をあげる。それでも「共演者の方たちの思いがぶつかり合える現場というのが楽しいのかなと思うので、そんな雰囲気になるような意識を持って臨みたいですね」としっかりとしたビジョンを語ってくれた。(取材・文・写真:磯部正和)

 映画『ReLIFE リライフ』は4月15日より全国公開。

最終更新:4/12(水) 16:20
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