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IMF専務理事:世界経済の回復、勢い増しつつある

Bloomberg 4/12(水) 18:00配信

国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事は、長期にわたり緩慢な回復を見せてきた世界経済の先行きについて一段と楽観的な見方を示した。

ラガルド専務理事は、世界経済の回復が勢いを増しつつあり、企業は生産を増やしていると指摘。一方で、政策当局者が新たな貿易障壁の導入を回避する必要性にも言及した。

来週に予定されるIMF春季会合に先立ちブリュッセルで12日講演したラガルド氏は「6年にわたり期待に届かなかった世界経済成長が勢いを増しているのは朗報だ。循環的回復が雇用増加や所得の伸び、一層の繁栄の兆候を示している」と指摘。「だが、こうした勢いが見られる一方で、少なくとも一部の先進国では経済統合の恩恵に疑念が見られる。経済統合は70年以上にわたり世界経済を支えてきた『構造』だ」と付け加えた。

ラガルド氏は製造業活動が強さを増し、先進国の見通しが改善したとの認識を示す一方、資源価格の上昇は多くの低所得国を安心させていると分析。「多くの国で近年、健全な政策が選択されたのが功を奏し、世界経済には弾みが付いている」の認識を示した。

こうした楽観的論調は、IMFが18日の世界経済見通し(WEO)公表で世界成長率見通しを上方修正する可能性を示すものだ。IMFは1月に示した最新予測で、今年の世界経済成長率を3.4%と、昨年の推定3.1%を上回る水準としていた。

ただラガルド氏は世界経済回復には明らかな下振れリスクが残っているとも述べ、政治的不透明感や「世界貿易に覆いかかる保護主義の剣」に言及。金融状況の引き締まりが新興国や途上国からの資本流出の引き金になる恐れがあると述べた。

原題:Global Economic Recovery Is Gaining Momentum, IMF’s Lagarde Says(抜粋)

Andrew Mayeda

最終更新:4/12(水) 18:00

Bloomberg