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ECのこれから先はどうなる? ヤフー小澤氏らが語るECとデジタルマーケティングの未来

4/13(木) 7:01配信

ネットショップ担当者フォーラム

今後のEC市場はどうなっていくのか? ECにとって重要になることは何なのか? 「EC業界の展望やデジタルマーケティングの潮流」をテーマに、ヤフージャパン執行役員の小澤隆生氏、バリューコマース執行役員の加來幹久氏が語った“これからのeコマース”とは。

アフィリエイト・サービス・プロバイダーのバリューコマースが開いた「バリューコマースサミット」(3月10日開催)。小澤氏、加來氏がパネルディスカッションでこれからのECにとって重要なことなどを語った。

 

現在のEC業界は「試合序盤の殴り合い」のフェーズ

「MarkeZine」編集長 押久保剛氏(以下押久保) 最近のEC業界は事業者の競争がすごく激しくなっている印象です。現在のEC業界について小澤さんはどのように感じていますか。

小澤隆生氏(以下小澤) EC市場は少なくとも今後10年は間違いなく拡大していくでしょうね。市場規模が兆円単位で成長する市場は日本経済において他にはありませんから、皆さんがEC業界で働くことを選んだのは正しい判断だと思いますし、ヤフーも遅ればせながらECをしっかりやってこうとしている状況です。

押久保さんから指摘があった通りEC業界は競争が激しい。今はボクシングの試合で例えるなら、序盤の殴り合いをやっているところだと思います。採算度外視でポイントを付けるとか、配送時間を短縮するとか、事業者側も採算度外視であることを認識した上でやっている。序盤の殴り合いですからね(笑)。

押久保 EC業界について感じているのは、消費者はネットとリアルの境目を意識しなくなっているのではないかということ。たとえば、Amazonの「Amazon Go(アマゾンゴー)」など、ネットで小売りを行っていた企業がリアルの場にも出てきている。この辺りはどのように捉えていますか。

小澤 インターネット事業からリアルに進出して、ものすごく成功したEC企業は世界的にもまだ無いわけですから、それが正解かどうかはわからないですね。EC専業の企業がリアルの店を作ってしまったらコストが合いません。恐らく物流拠点としてのデポとECを組み合わせて行うのが正しいやり方なのかな、と個人的には思います。

(ネットとリアルを融合した事業で)世界的に最も普及しているのは、アリババが中国の農村部で数万店舗を運営している「農村EC」(農村に設けている商品の受け取り拠点)だと思いますが、これはあくまでもインターネットが普及していない農村部での購買代行サービス。インターネットのインフラが整っている日本や欧米で成立するかというと、それはわからない。

押久保 加來さんはECの現状について、どうお考えですか。

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