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浅田真央「引退」でスケート連盟安堵 “ズルズル現役”を回避

東スポWeb 4/13(木) 11:01配信

 バンクーバー五輪フィギュアスケート女子銀メダリスト・浅田真央(26=中京大)が12日に引退会見を行ったが、安堵しているのは意外にも日本スケート連盟だ。スターの引退は決してプラス材料ではないが、これまで散々「真央がボロボロになるまで引退を引き留めたのは連盟だろ」などと批判されてきただけに、ようやく肩の荷が下りる思いだという。さらにもう一つ、安堵の理由がある。それは“村主化”の回避だ――。 

【写真】白いジャケット姿で引退会見に登場した浅田真央

 真央が引退を発表したことで、テレビ各局はてんてこ舞いだ。連日ワイドショーなどで特集を組んでいるほか、フジテレビとテレビ朝日は特別番組を編成する熱の入れよう。ほかにもジャニーズタレントの亀梨和也(31)やサッカー日本代表DF長友佑都(30=インテル)がねぎらいのコメントを贈るなど、業界の垣根を越えた反響が続いている。

「それだけ真央さんの存在が大きかったということ。みなさん感謝しているし、もう少し演技を見たかったと惜しむ声が多いですね」(テレビ関係者)

 確かに真央の影響力は大きい。大会に出場すればチケットは飛ぶように売れ、テレビでは高い視聴率をマークする。その一挙手一投足がニュースになるため、フィギュアスケート界以外にも波紋を呼ぶのは当然と言える。そんな“ドル箱スター”を失う日本スケート連盟は、さぞやホゾをかんでいるに違いない…と思いきや、むしろ安堵しているという。一体どういうことなのか。

 連盟関係者が語る。

「一部報道やネット上から『連盟は真央がドル箱だから、体がボロボロになるまで引退を引き留めてきた』と批判されてきた。なので引退自体はホッとしています。確かに、真央の集客力はピカイチ。でも真央がいなければ、やっていけないわけではない。羽生結弦(22=ANA)や宮原知子(19=関大)ら後進も育ってきている。真央が出ても出なくてもチケットはいつも通り、はけるんです。ドル箱だから引き留めることはありません」

 そもそも選手が引退を申し出た際、連盟が引き留めたことはないという。伊藤みどり氏(47)、荒川静香氏(35)、高橋大輔氏(31)…功労者のいずれも本人の意向が尊重されてきた。もちろん、真央の場合もすんなり受け入れられた。

「それよりもズルズル現役を続けられることを連盟は懸念していました。一定の実力のままスパッと辞めれば、次の人生に気持ちよく移行できる。荒川や織田(信成)はその点、良かった。でも、なかなか辞められないとグダグダな感じになって扱いに困ってしまいますからね」(同関係者)

 その最たる例が村主章枝氏(36)だと言う。

「村主さんはとても優れた選手でした。世界選手権に9度も出場し、銀メダルや銅メダルを獲得した功労者です。ところが、体の衰えが進むのに、なかなか引退のタイミングがつかめず、世界選手権どころか全日本選手権の出場もままならない状態が続きました。結果、女子選手としては異例の33歳まで選手生活を送ることになったんです。そしてヌード写真集を発売(笑い)。本人が納得しているのでいいのでしょうが…」

 そういう意味では、真央が一定の実力を備えたまま引退することは決してマイナスではないというわけだ。今回の決断は、いろいろな意味で正解と言えそうだ。

最終更新:4/13(木) 12:35

東スポWeb