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男性のスメハラ対策市場活況 背景には節電も

神戸新聞NEXT 4/13(木) 10:12配信

 ここ数年、職場を中心に関心が高まっているのが、不快なにおい(スメル)による「スメルハラスメント(スメハラ)」。年齢特有の体臭や汗臭さが気になる男性向けのデオドラント市場が活況を呈し、職場での「においケア」を推奨するセミナーも好評だ。(藤森恵一郎)

 「社内で、男性社員の体臭に対する苦情が寄せられている」。兵庫県福崎町に生産拠点を構える化粧品メーカー「マンダム」(大阪市)に2013年、ある企業の人事担当者から相談があった。マンダムが体臭の仕組みや対策を伝授する企業向けセミナーを企画したところ、予想外の反響があった。14~16年に全国で延べ50社、2500人近くが受講した。

 「『くさい』と本人に直接は言いづらい。ならば、職場全体でにおいケアの意識を高めてもらおうと考えた」とマンダム商品PR室の奥啓輔さん。

 スメハラ対策が重視されるのはなぜか。奥さんは二つの要因を挙げる。

 近年は夏場でも、東日本大震災後の節電が定着し、空調の設定温度を高めにする企業が増えた。また、職場に女性が増え、男性が以前よりも身だしなみに気を使うようになった。

 同社によると、国内の男性用ボディーケア用品の市場規模は15年度211億9400万円で、11年度比22%増となったという。

 女性向け商品はさらに進化している。ロフト(東京)広報・渉外部の岩坂優さんによると、汗を抑えるだけでなく、毛穴の黒ずみも目立たなくする「じか塗りタイプ」が人気という。

 におい対策の波は洗濯用品にも及んでいる。日用品大手P&Gジャパン(神戸市中央区)が昨年発売した柔軟剤「レノア 本格消臭」は、衣類に染みこんだにおいの原因物質を化学的に中和して無臭化。同社で初めて国内シェア1位を獲得した。広報渉外本部の森朋子さんは「スポーツ人口の増加も汗臭さを気にする人が増える一因では」と指摘する。

 同社によると、柔軟剤の市場規模は膨らみ続け、15年は約1130億円に達した。森さんは「日本人は欧米人に比べにおいに敏感。問題解決のニーズは非常に高い」と、市場のさらなる成長に期待を寄せる。

最終更新:4/13(木) 10:20

神戸新聞NEXT