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本当に景気は拡大しているの? アベノミクス景気が戦後3番目の長さ

4/17(月) 8:00配信

THE PAGE

 アベノミクスによる景気拡大期間が戦後3番目の長さになりました。ただ、今回の景気拡大については以前と異なり、多くの人にとってあまり実感が伴いません。果たして本当に景気は拡大しているのでしょうか。

 政府は経済活動がどの程度活発なのかについて景気動向指数などを使って定期的に検証を行っています。それによるとアベノミクスがスタートした2012年12月以後、今年の3月で景気拡大期間は52カ月間となる見通しです。

 これにより、バブル景気(1986年12月~1991年2月)の51カ月を超え、戦後、最長の景気拡大期間であった小泉景気(2002年2月~2008年2月の73カ月)、いざなぎ景気(1965年11月~1970年7月の57カ月)に次ぐ戦後3番目の長さとなります。

 しかしながら、今回の景気拡大は多くの人にとってあまり実感が伴いません。確かに期間は長いのですが、経済成長率が低く、物価上昇によって実質的な賃金が下落していることが大きく影響していると考えられます。

 過去の景気拡大と数字で比較してみると、その差は一目瞭然です。たとえば、岩戸景気(1958~1961年)は11.3%、当時、戦後最長の景気拡大と言われたいざなぎ景気(1965~1970年)は11.5%となっており、高度成長期の主な景気拡大は成長率が10%を超えていました。

 オイルショックを経て低成長時代となり、その後にやってきたバブル景気は成長率が5.4%にとどまりました。戦後最長の景気拡大となった小泉景気も、期間こそ長いものの成長率自体は1.4%程度でした。

 ちなみにアベノミクスのスタート以後、4年間の成長率は単純平均すると約1.1%になります。成長率そのものは小泉景気の時代と大差ありませんが、小泉時代は円高とデフレが進んでいました。モノの値段が下がっていましたから、低成長でも生活が苦しいという感覚は、今ほどは強くなかった可能性があります。

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最終更新:4/21(金) 5:50
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