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<独ドルトムント>「国技」標的に衝撃 香川選手、難逃れる

毎日新聞 4/13(木) 1:33配信

 【ベルリン中西啓介】ドイツ西部ドルトムントで11日、サッカー1部リーグ・ドルトムントのチームバス近くで爆発事件が起き、独国内では衝撃が広がっている。「国技」といわれるサッカーの人気チームを狙ったとみられるからだ。イスラム過激派の関与が浮上し、爆発物製造に関する情報がインターネットで広がる中、あらゆる対象を標的にするテロ防止の困難さが浮き彫りになっている。

 被害に遭ったバスには、チームに所属する日本代表の香川真司選手も乗っていた。香川選手はしばらく現場付近にとどまっており、不安げに携帯電話で話す様子が海外メディアによって報じられた。駆け付けた警官に警護されながら、ほかの選手と一緒に宿舎に戻ったようだ。

 「ドルトムントを狙った計画的な犯行だと見ている」。地元警察のランゲ長官は事件直後の記者会見でこう語った。またマース法相は「衝撃的な知らせ。我々の思いはドルトムントとともにある」とツイッターに書き込み、国内リーグで最も人気のあるチームの一つが凶行の対象になったことに驚いた。

 今回の事件では殺傷能力がある爆発物が使われた可能性が高く、テロ事件を担当する独連邦検察も捜査に着手している。

 12日夜には、事件を受けて延期になった欧州チャンピオンズリーグ準々決勝のドルトムント対モナコ(フランス)戦が行われる。治安当局は手荷物持ち込みの制限や警察官の増員を行い、警備を強化する予定だ。

 ドルトムントのワツケ社長は12日、「我々は今日、チームのためでなく、全ての(サッカーファンの)ために試合をする。テロと憎しみに我々の行動が左右されないことを示そう」と話した。

最終更新:4/13(木) 12:06

毎日新聞