ここから本文です

<東芝>半導体売却4候補 米WD異議、選定長期化も

毎日新聞 4/13(木) 2:30配信

 経営再建中の東芝が、米原発関連の巨額損失を穴埋めするための半導体事業の売却先候補について、1次入札に応札した10陣営程度から4陣営に絞ったことが12日、分かった。ただ、候補に残る米半導体大手の米ウエスタン・デジタル(WD)が半導体売却に異議を唱えていることも判明。日本政府が半導体技術の中国や台湾への流出に懸念を示すなど不確定要素が多く、売却先選定は長期化する可能性もある。

 関係者によると候補に残る4陣営は東芝の主力製品「フラッシュメモリー」を三重県四日市市で共同製造するWDのほか、韓国半導体大手のSKハイニックス、台湾の鴻海精密工業、米ファンドのシルバーレイク・パートナーズとみられる。東芝は売却先選定について四日市工場の雇用の維持などの条件を付けており、折り合えるかは今後の協議次第となる。

 一方、WDは半導体売却に異議を唱える書簡を同日までに東芝に送付した。事業を共同運営していることから売却先選定で拒否権を持つとされ、他陣営より優先的に交渉するよう求める可能性もある。

 政府は東芝の半導体事業が中国などに技術流出して軍事転用されることなどを恐れており、政府系ファンドの産業革新機構が日本企業連合とともに2次入札から参加する可能性もある。東芝は上場廃止に直結する2期連続の債務超過を解消するため早期に売却先を決めたい考えだが、先行きは波乱含みだ。【安藤大介、古屋敷尚子】

最終更新:4/13(木) 2:30

毎日新聞