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ミヤネ屋生みの親が語る 平日午後ワイドショー戦線の熾烈

日刊ゲンダイDIGITAL 4/13(木) 9:26配信

 大阪発、“浪速のみのもんた”こと宮根誠司(53)がMCを務める午後の報道ワイドショー「情報ライブ ミヤネ屋」を作った担当部長で、現在は番組の解説委員を務めるのが読売テレビの春川正明氏。放送開始から10年、すっかり東京でも定着したが、なぜ視聴者はチャンネルを合わせてしまうのか。ミヤネ屋パワーの秘密を聞いた。

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 全国キー局に比べたら予算は3分の1、人員は2分の1、全国ネットの報道番組としては「ミヤネ屋」はかなり小規模。その中で視聴者が今、一番関心のあるものにフォーカスすることに徹底しているのはずっと変わりません。朝のワイドショーは昨日のまとめが中心ですが、14時から16時という時間帯は、裁判の判決が出たり、国会や議会、都知事の定例会見、事故が起こる。つまり、事件が起こる時間なんです。これを宮根さんが鮮やかに料理するライブ感が醍醐味です。

 豊洲問題で都議会の生中継をしても、話題からズレる質問になったら中継をやめ、スタジオで別の話題を始める、議会が核心にふれて白熱してきたらまた都議会中継に戻す。「段取り」よりも「本当に視聴者が関心をもっているであろうこと」が最優先なんです。

 生中継だと編集せずそのまま流すので、何があるかわからない。石原慎太郎元都知事や、籠池ファミリーなど何を発言するかわからないスリリングな場面も多い。それだけに担当責任者時代は緊張の度合いも違いましたね。台本は変わることが当たり前、今も本番になって最初の項目からガラッと変わるなんてこともしょっちゅうです。

■何言っても誰かがツッコんでくれる

 関西ローカルでスタートして、徐々に地方局が放映し、キー局の日本テレビが放映したのは一番最後でした。大阪人は小泉政権が支持率80%超えのときですら、疑う目を持っていたし、選択肢を提示しないと気が済まない複眼気質。それが東京(全国)でも受け入れられるかどうか日本テレビも心配したのでしょう。おかげさまで東京でも受け入れられたわけですが、大阪はどんな意見も選択肢のひとつとして受け入れる雰囲気もある、何言っても誰かがツッコんでくれる安心感、そういったものが大阪らしい番組のカラーになっています。

 午後の時間帯に報道がウケる、ということがわかり、TBSの「ゴゴスマ」など他局も参入してきたんだと私は思っています。それに加えて、この4月からはNHKが「ごごナマ」を始めた。番組10周年にあたり、宮根さんは「出来上がった番組をもう1回壊していきたい」とおっしゃっていましたが、私も同感。他局が追随してくる中で同じではいられない、ぶっ壊していくべきだと思っています。

▽はるかわ・まさあき 1961年、大阪市生まれ。読売テレビ入社以来、報道畑一筋32年。報道部長時代に「情報ライブ ミヤネ屋」立ち上げに携わる。現在、報道局解説委員長を務め、同番組に解説委員コメンテーターとして出演。近著に「『ミヤネ屋』の秘密 ~大阪発の報道番組が全国人気になった理由~」(講談社)がある。

最終更新:4/13(木) 9:26

日刊ゲンダイDIGITAL