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ドルトムント、爆発事件翌日の試合開催に怒り 「もっと時間がほしかった」

ISM 4/13(木) 12:11配信

 現地時間12日(以下現地時間)のチャンピオンズリーグ(以下CL)準々決勝ファーストレグで、モナコ(フランス)にホームで2対3と敗れたドルトムント(ドイツ)。トーマス・トゥヘル監督らは、チームバスが襲われた爆発事件の翌日に試合が行なわれたことへの怒りをうかがわせた。

 11日に予定されていたモナコとの試合は、ドルトムントのチームバスが爆発事件で襲われ、DFマルク・バルトラが手首と腕を負傷して手術を余儀なくされるなどして延期に。12日の18時45分から行なわれた。

 UEFA(欧州サッカー連盟)の広報は『AP通信』に対し、「昨夜協議し、両クラブと当局が完全に合意したうえで今日の18時45分キックオフに決まった」「今日も我々は関係各所と連絡を保っていたが、どちらのチームからもプレーしたくないとの連絡は受けていない」と述べている。

 しかし、トゥヘル監督は12日の試合後、「まったく聞かれなかった」と主張。「まるでビール缶がバスにぶつかった程度に扱われたと感じたよ。1時間半後には今日の18時45分キックオフと決まったんだ」「無力を感じさせられる」と嘆いた。

 さらに、同監督は「我々はピッチで相手に攻撃されたのではなく、バスの中にいて攻撃されたんだ」「当然影響はある。全員にとって酷い経験だった。それに対応する時間がもう少しほしかったんだ。時間がなかった」と、精神的な影響からも試合開催を遅らせるべきだったと指摘している。

 トゥヘル監督は「チームはもう少し時間を置きたいと望んでいた。ベストコンディションでいられるようにね。欧州ベスト4の座を夢見ているからだ。全員がベストコンディションでなかった。サッカーに集中できなかった。それは誰にも責められないことだ」と、ドルトムントの選手たちが万全の状態でなかったことも強調した。

 後半から出場したMFヌリ・シャヒンも「理解されないかもしれないけど、僕は正直なところ、後半にピッチに立つまでサッカーのことを考えていなかった」と明かしている。

 シャヒンは「サッカーがとても大事なことは分かっているし、僕らはサッカーが大好きで、サッカーのために苦しんでもいる。大金を稼ぎ、恵まれた生活をしていることも分かっている。でも、僕らは人間なんだ。世界にはサッカーよりずっと大切なことがある。昨夜はそう感じた」と続けた。

 ドルトムントは12日の試合に備え、事件から一夜明けた同日朝から練習を再開しなければならなかった。トゥヘル監督は「選手たちよりは経験があるから、私は彼らに考え過ぎないようにしようと伝えた」「各々が望む形で対応する権利がある。話したければ話し、黙りたければ黙る。抱擁を望むなら私がしてもいいし、家で抱きしめてくれる人を探してもいい」と、気持ちを保つ難しさをうかがわせた。

 そのうえで、指揮官は「みんな性格は違う。だが、後半はとても感激したよ。我々は後半に良いプレーをした。試合は終わったが、不思議な感覚だ」と、前半に2点を先行されながら後半に反撃したチームを讃えている。(STATS-AP)

最終更新:4/13(木) 12:12

ISM