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なぜだ? フォアグラ入手困難で羽毛布団が高騰する不思議

日刊ゲンダイDIGITAL 4/13(木) 9:26配信

 ブラジル産鶏肉の安全性が疑われる事態を受け、厚生労働省は水際対策を強化している。現地で捜査対象となった施設で処理・加工・製造された畜産食品は、輸入をストップ。そのほかの施設が関与した食品についても、貨物を留めおいて衛生状態の検査をしている。事実上、ブラジル産は日本に上陸できないような状態だ。

 もっとも、日本の国境をまたげない鶏肉はブラジル産だけではない。料理研究家の山中裕美氏が言う。

「ここ2年ほど、フランスの家禽類は日本に入ってきていません。ニワトリはもちろんウズラ、鴨もダメ。そのため、ジビエの季節は、猪か鹿のメニューばかりでした。この間に10回ほどインフルエンザが発生した影響で、輸入がストップしているのです」

 おかげで日本中のフランス料理店は大打撃を受けているようだが、高級食材も手に入らなくなった。

「入手困難になっているのは、フォアグラです。高級店はフランス産を使い、そのほかはハンガリー産というのが通例でしたが、フランス産が入らなくなり、ハンガリー産かスペイン産にシフト。ところが、ハンガリーもスペインもインフルエンザでダメになり、ブルガリアから輸入するようになったら、ここでもインフルエンザが発生したのです。いまや国内で残っているのは、輸入業者がストックしていた冷凍モノぐらいですね」

 なにしろ高病原性鳥インフルエンザが発生しているのは、欧州はイタリア、オランダ、英国、ポルトガル、ベルギー、スウェーデン、スイス、オーストリア、フィンランド、ギリシャなど、ほとんどの国。アフリカ、北中米、アジアもメタメタだ。そのため、鳥という鳥が殺処分されている。

「今後は羽毛も品薄になりそうです。もともと羽毛はフォアグラの副産物。ダチョウやアヒルをさばく際に取り除いた羽をジャケットや布団に使ったものになります。インフルエンザで鳥を焼却処分すれば、羽毛も取れません。値上がりしなければいいのですが……」

 布団を新調しようかなと思っているサラリーマンは、早めに行動した方がいいかもしれない。

最終更新:4/13(木) 9:26

日刊ゲンダイDIGITAL