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CDなど「音楽ソフト生産量」は減、「ネットの有料配信売り上げ」は増

ZUU online 4/13(木) 19:40配信

日本レコード協会が発表した、2016年の音楽ソフトと有料音楽配信の販売数をまとめた「日本のレコード産業2017」によると、CDやミュージックビデオなどの音楽ソフトの総生産量は2億1298万枚と前年と比べて5%減った一方で、インターネットを通じた有料音楽配信の売り上げは前年比で12%増の529億円と3年連続で増えたことが明らかになった。

■CD、ミュージックビデオはともに減少

「日本のレコード産業2017」は一般社団法人日本レコード協会が毎年発表しているレポートの2017年度版。昨年度の音楽産業の概要をまとめたもので、音楽ソフトの生産実績や有料音楽配信売上、新譜・カタログの数、ミリオン認定などを掲載している。

同レポートによるとCDアルバムは昨年から7%減の1億465万枚を販売し、売り上げではでは5%減となる1,320億円となった一方で、CDシングルの販売枚数は前年の1%減の5457万枚に留まり、売り上げでは3%増の429億円となった。

CDシングルの売り上げ金額が上がったのはは4年ぶりだという。オーディオディスクの邦洋比は、金額で89対11と昨年の87対13より高い数値になっており、洋楽離れが進んでいうることがうかがえる。また一般にレコードと呼ばれるアナログディスクに関しては販売数で21%、金額で24%と増加。3年連続で数量・金額ともに大きく伸長しているという。

ミュージックビデオも同様に数量・金額ともに前年を下回る結果となった。販売枚数は5179万枚で前年から4%の減、金額ベースで見れば5%減の680億円となった。内訳を見るとブルーレイ、DVDともに販売枚数は4%の減少であったが、売り上げ金額で見ると8%減の435億円となったDVDに比べ、ブルーレイディスクは244億円と昨年と同じ規模を保っている。

オーディオディスクとミュージックビデオの総生産量を合計すると2億1,298万枚/で前年から5%の減少。金額ベースで見ると3%減の2457億円となった。

■ダウンロード販売は減少も、サブスクリプションサービス好調

縮小を続ける音楽ソフトと比較して好調なのが、有料音楽配信サービスだ。ダウンロード販売数に関してはシングルトラック、アルバムともに前年を下回ったが、アルバムの売り上げ金額は96億円と前年から4%増加した。

好調なのは「LINE MUSIC」「Apple Music」「Google Play Music」と言った定額制のサブスクリプションサービスで、金額ベースで200億円と前年比で61%と大きく伸長した。有料音楽配信売上金額のサービス別の比率を見てもサブスクリプションサービスは前年の26%から38%と成長をしており、シングルのダウンロード販売を上回って有料音楽配信売上金額で占める比率が最も高いサービスとなった。これにより有料音楽配信の売り上げは前年比で12%増の529億円となり、3年連続の増加となった。

サブスクリプションサービスが急成長しているとはいえ、音楽レーベルは慎重な姿勢を見せているのも事実だ。CDの売り上げは減少しているとはいえアルバム、シングル合わせた売り上げは1749億円と、総売り上げ2985億円中60%近くと大きく、急激に方向転換を測れば業界全体の売り上げに影響を与えるという見方があるからだ。

しかし音楽市場全体が微減を続けている中で、有料音楽配信は数少ない好材料といえそうだ。(ZUU online編集部)

最終更新:4/13(木) 19:40

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