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8割1階で閉じ込め=倒壊木造建物、被災60代以上多く―熊本地震救助分析・警察庁

時事通信 4/13(木) 10:10配信

 昨年4月に発生した熊本地震で、警察が救助活動を行った木造家屋の倒壊現場で、救助した被災者の8割近くが崩壊した建物1階部分の狭い空間に閉じ込められた状態だったことが13日、警察庁の調査で分かった。

 同庁は、空間を確保して被災者を救助した事例などをホームページに公開し、行政機関や防災関係者の研究に役立ててもらいたいとしている。

 熊本地震は14日で発生から1年を迎える。

 調査は熊本地震で警察が行った全救助活動現場を対象に、現場責任者らのヒアリングや独自に作成した調査シートを使い、収集したデータを分析した。

 その結果、熊本市内や益城町、南阿蘇村などでの家屋倒壊現場で、警察主導の救助活動は39現場あったが、いずれも木造住宅で1階部分が崩壊。救助した60人(うち生存42人)の約8割が1階部分の高さ75センチ未満の狭い空間に閉じ込められていた。60代以上が7割を占めた。

 救助活動では、天井やはりなどの圧迫物に挟まれた被災者の下方に空間を確保して救助に成功した事例が、圧迫物を持ち上げる救助方法よりも多かった。警察庁の担当者は「これまでの警察の災害救助訓練では、被災者の下部に空間を作るという訓練はしておらず、今後はそうした訓練も取り入れていきたい」と話している。 

最終更新:4/13(木) 10:15

時事通信