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生活音で異常を検知――シンガポールの高齢者ケアサービス、富士通のIoTソリューションを採用

ITmedia エンタープライズ 4/13(木) 9:58配信

 富士通は4月12日、シンガポールのウェルネスおよびヘルスケア企業であるConnectedLifeが、同社が展開する「高齢者の自立した生活を支援するクラウドサービス」に富士通のIoTソリューション「FUJITSU IoT Solution UBIQUITOUSWARE 居住者の見守りソューション(以下、居住者の見守りソューション)」を採用したことを発表した。

 アジア全体で人口の高齢化が進むにつれ、独居高齢者の数も増加しており、シンガポールでは単身世帯の3分の1が65歳以上の高齢者だという。また、同居家族がいる場合でも家族が働きに出ているため、高齢者は1日のほとんどを1人で過ごしているとのこと。

 シンガポールに本社を構えるConnectedLifeは、こうした高齢化が進むグローバル社会のニーズに対応するため、IoT向けの独自技術とアプリケーションを開発。糖尿病や高血圧症といった慢性疾患の管理や、整形外科的症状やパーキンソン病における客観的な症状の測定と生活機能の補助ケアのためのアプリやソリューションなどを提供している。

 今回ConnectedLifeは、「sleep wellness and bedroom safety module」に富士通の「居住者の見守りソューション」を組み込むことで、高齢者の自立した生活を支援するサービスを強化。センサーがセンシングした人の動きや生活音などのデータを、同社がクラウドプラットフォームとしているMicrosoft Azure上に集約し、人の状態を分析する富士通独自のセンサーアルゴリズムで分析する。これにより、高齢者の通常の状態を把握し、普段と異なる状態であれば即座に検出するという。

 新サービスの利用により、例えば、転倒の可能性を示す大きな音や、咳、いびき、温睡眠の質に影響を与えるかもしれない温度や湿度などの環境要因といった情報をリアルタイムに受け取ることができる。

 また、ウェアラブルやスマートフォン、Webアプリと連携し、家族や専用のコールセンターにアラートを通知することも可能。これらのデバイスには、専門機関への緊急サービスの依頼や家族への緊急連絡をするための緊急通話ボタンも備えている。

 なお、同サービスは、シンガポールでの6カ月間のトライアルを経て、2017年4月から個人の高齢者とその家族向けに提供されているとのこと。また、2017年7月にオーストラリアでもサービスを開始し、その後、欧州での開始も予定している。

最終更新:4/13(木) 9:58

ITmedia エンタープライズ