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<詐欺>国立大教授名乗り首都圏で19件 大学側は注意喚起

毎日新聞 4/13(木) 19:43配信

 新潟大学や東北大教員を名乗る男から交通費の立て替え名目でカネをだまし取られる詐欺被害が首都圏で相次いでいる。偽の身分を口八丁で信用させる古典的な手口だが、大学側は「国立大という肩書が妙に信用されてしまうのかも」などと分析。注意を呼びかけている。【後藤結有】

 3月24日夕方、都内在住の男性が、JR神田駅(千代田区)近くの神社でアニメが描かれた絵馬に見入っていると、男に声をかけられた。新潟大教授と名乗る男は絵馬や秋葉原の歴史を親身に解説。「江戸東京博物館でセミナー講師をしている」「テレビにも出ている」などとも述べた後、「財布を落として帰りの交通費がない」と嘆き始めた。話しぶりから教授だと思い込んだ男性は新幹線代として2万円を貸したが、聞いた住所は偽物で携帯電話も別人につながったという。

 新潟大によると同様の被害は2015年7月以降、11件報告があり、被害額は計約10万円。いずれも「ミズシマ」「ツジノ」と名乗る50代くらいの白髪交じりのおかっぱ頭の男で、要求金額は数千円~2万円程度だった。

 東北大にも同様の報告があり、16年12月21日、東京のニコライ堂(千代田区)を観光していた女性が「ガイドしましょうか」と男に声をかけられた。男は建物の成り立ちやキリスト教の歴史を話した後、「財布の置き引きにあい、宮城に帰るお金がない」と切り出した。見事なガイドぶりだったこともあり5000円を貸したものの、その後連絡が取れなくなったという。

 東北大には16年10月以降、8件の被害が報告され、被害総額は約5万円。新潟大のケースと同様、男は「ミズシマ」「ツジノ」と名乗っていた。

 新潟大広報室は「在籍確認は検索によってすぐにできる。多額でなくても怪しいと思ったらすぐに大学に問い合わせをしてきてほしい」と呼びかけている。

最終更新:4/14(金) 8:38

毎日新聞