ここから本文です

<トランプ大統領>円急伸、東証は今年最安値 ドル高発言で

毎日新聞 4/13(木) 20:24配信

 トランプ米大統領は12日、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルのインタビューで「ドルは強くなりすぎている」と述べ、ドル高をけん制した。米大統領が為替相場の水準に言及するのは異例。これを受け、13日の東京金融市場では円高・ドル安が急速に進み、輸出企業の業績悪化懸念から、日経平均株価の終値は今年の安値を更新した。市場では、トランプ政権の政策への期待後退などから停滞ムードが強まっており、発言で新たな重荷が加わった形だ。

 円相場は一時、約5カ月ぶりの円高・ドル安水準である1ドル=108円73銭まで上昇。13日午後5時時点は前日比65銭円高・ドル安の1ドル=109円01~03銭で取引された。日経平均の前日終値からの下げ幅は一時240円を超え、終値は前日比125円77銭安の1万8426円84銭だった。

 トランプ氏はインタビューで、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策についても「私は低金利政策を好む」と利上げをけん制した。政権の圧力でFRBの利上げペースが鈍れば、高い利回りを期待してドルを買う動きにブレーキがかかり、円高・ドル安要因になる。このため株式市場では、自動車などの輸出関連銘柄を中心に売りが優勢になった。

 市場ではトランプ氏発言について「これまでの発言と大きく変わらない」と冷静な見方が多い一方、北朝鮮の核・ミサイル開発問題なども重なり、「投資家はリスク回避姿勢を強めている」(野村証券投資情報部の田之上章氏)との指摘もある。【小原擁】

最終更新:4/13(木) 21:04

毎日新聞