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日プロ作品賞はディストラクション・ベイビーズ、真利子哲也「幸せな現場でした」

映画ナタリー 4/13(木) 22:24配信

第26回日本映画プロフェッショナル大賞の授賞式が本日4月13日、東京・テアトル新宿にて行われた。

【写真】真利子哲也(他6枚)

監督や脚本家、プロデューサーといった映画人のほか、宣伝関係者、映画評論家、編集者などが選考委員を務める同賞。ベストテン第1位および作品賞に輝いた「ディストラクション・ベイビーズ」でメガホンを取った真利子哲也は「実は日プロ大賞では処女作の『イエローキッド』で新人監督賞を受賞しました。その次の作品で作品賞がいただけたことをうれしく思います」と喜びの声を上げる。

また、真利子は「喧嘩を説明なく始めると面白いかなと思ったのがきっかけです。自分の中で暴力というものがよくわからなかったので、だからこそ映像で表現しようと思いました。さまざまな形の暴力を描くことで観た人にいろんな印象を与えるだろうなと思いましたし、自分の中で答えを見つけたかったんです」と本作の激しい暴力描写に言及。柳楽優弥、菅田将暉、小松菜奈、村上虹郎といったメインキャストに関しては「監督としてご一緒したかった役者がそろいました。本当に幸せな現場でした」とコメントした。

続いて「FAKE」で監督賞を受賞した森達也は「普段は僕の撮影現場に煌々とライトが当たることはまずないし、この15年間は暗いところでごそごそと原稿を書いて糊口をしのいできました。こういう場に立てると思っていなかったのでびっくりです。本当にうれしいです」とスピーチ。新人監督賞を授けられた「ケンとカズ」の小路紘史は「一緒にがんばってきた2人とこの場に立てたのが何よりもうれしいです。僕たちはまだまだ未熟者なので、皆さんの温かい目と協力が必要です。よろしくお願いします」と、プレゼンターとして登壇した同作のキャスト・カトウシンスケ、毎熊克哉と喜びを分かち合った。

そのほか特別賞には「バット・オンリー・ラヴ」の佐野和宏、特別功労賞には2016年に死去した映画プロデューサーの荒戸源次郎が選出。荒戸の代理として出席した映画監督の阪本順治は「荒戸さんに言われた言葉で印象に残っているのは『自分のことを棚に上げて人を怒れ』。あと僕が今までなかったものを作りたいと言ったら、荒戸さんは『今までなかったんだからこれからもない!』と怒って(笑)」と荒戸との思い出を明かし、「僕はまだ1回も泣いていません。ぽかんと穴が空いたという感じではないですね。(荒戸の)面白おかしい場面を見てきたので、あのときはああだったと思い出して充足している感じです」と続けた。受賞結果の詳細は以下の通り。

第26回日本映画プロフェッショナル大賞 受賞結果
ベストテン
1位「ディストラクション・ベイビーズ」
2位「淵に立つ」
3位「リップヴァンウィンクルの花嫁」
4位「SHARING」
5位「FAKE」
6位「オーバー・フェンス」
7位「ヒメアノ~ル」
8位「永い言い訳」
9位「団地」
10位「セトウツミ」

作品賞
「ディストラクション・ベイビーズ」

主演女優賞
黒木華「リップヴァンウィンクルの花嫁」

主演男優賞
菅田将暉「セトウツミ」「溺れるナイフ」

監督賞
森達也「FAKE」

新人監督賞
小路紘史「ケンとカズ」

新進女優賞
上白石萌音「溺れるナイフ」「ちはやふる -上の句-」「ちはやふる -下の句-」
間宮夕貴「風に濡れた女」

特別賞
佐野和宏「バット・オンリー・ラヴ」

特別功労賞
荒戸源次郎(長年の功労に対して)

最終更新:4/13(木) 22:24

映画ナタリー