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<中国>「我々は最後まで努力」シリア問題で米露対立に距離

毎日新聞 4/13(木) 20:28配信

 【北京・浦松丈二】中国の王毅外相は13日、北京での記者会見で、シリア問題について「我々は最後まで努力したい。安保理が団結を守り、共通認識を形成できるよう望む」と述べた。米露の対立に巻き込まれることを懸念している模様だ。

 国連安保理でのシリア関連決議案に対し、中国は過去6回にわたって拒否権を発動してきた。単独での発動はなく、いずれもロシアと一緒だった。中国はシリア内戦が激化してからもアサド政権を正統政権と認め、外国からの内政干渉に反対する立場だ。

 中国は新疆ウイグルとチベットの両自治区で分離独立運動を抱えており、欧米からの内政干渉に強く反発してきた。今回の草案も拒否権の発動が検討された可能性が高い。

 しかし、習近平指導部は今秋、指導部を入れ替える中国共産党大会に向けて、対米関係の安定に腐心している。トランプ米大統領との会談直後の拒否権発動は会談の成果を傷つけかねない。また、ロシアと米国の板挟みになる事態も避けなければならない。

 中国が棄権票を投じた理由について、陸慷・外務省報道局長は13日の定例会見で「安保理が最後まで共通認識に達しなかったとは大変残念だ」と述べ、消極的な選択だったことをにじませた。

最終更新:4/13(木) 22:58

毎日新聞