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<がん対策>死亡率目標に限界

毎日新聞 4/13(木) 22:56配信

 今後6年間の国のがん対策の指針となる次期基本計画の素案が示された。現行の計画では、がんによる死亡者の減少や、がんになっても安心して暮らせる社会を目指し75歳未満のがんの死亡率を20%減らすことを目標に掲げてきた。しかし、2005年からの10年間で15.6%減にとどまり、目標は達成できなかった。がん検診の受診率の伸び悩みや喫煙対策が十分でないことが影響していると分析されている。

 次期計画でも引き続き死亡率の減少を目指すが、20%という数値目標は盛り込まれなかった。代わりに検診や喫煙対策、生活習慣改善など、個別の政策に数値目標を加えるとともに、がんになる国民を減らす「予防」を全体目標の一つに掲げた。

 門田守人会長は「予防を一番に打ち出さないと、がん対策がなかなか進まない。死亡率を下げるには、がんになる人を減らすことが重要だ」と話す。

 男性のがんの原因の30%は喫煙とされている。すべてのがんが防げるわけではないが飲酒や食事などの生活習慣の改善だけでなく、さまざまながんの原因になる喫煙についてより明確な目標や対策を打ち出せるかが、試金石となりそうだ。【下桐実雅子】

最終更新:4/13(木) 22:56

毎日新聞