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世界の若年層旅行者に注目すべき6つのポイント、2020年には40兆円超の巨大市場に ―国連世界観光機関(UNWTO)

トラベルボイス 4/13(木) 10:30配信

UNWTO(国連世界観光機関)は、世界青年学生教育旅行連盟(WYSE)と共同で行った若年層旅行者に関する調査レポート「パワー・オブ・ユース・トラベル」を発表した。

同レポートによると、若年層旅行者(15~29歳)は、世界の海外旅行人口10億人の約23%を占め、お金はないが旅行先に長く滞在するため、消費額は平均以上に高い。「ミレニアルズ」と呼ばれる1980年代から2000年代生まれの世代が中心で、地元の暮らしを求め、他者との交流に積極的。行動範囲が広く、都市部以外にも足を伸ばす状況が明らかになった。

今回の調査結果からは、若年層旅行マーケットの注目すべき特徴として、経済的な側面から6つのポイントが浮かび上がった。 概要は以下のとおりだ。

1. 第一の特徴は「経済インパクト」

最も大きな特徴は「経済的インパクト」だ。調査結果によれば、若年層旅行市場の規模は、2009年は1900億米ドル(約21兆円)だったが、2014年には2860億米ドルに(約31兆5000億円)増加。さらに2020年には4000億米ドル(約44兆円)、人数ベースで3700万人に達すると推計している。

また、若年層の旅行は滞在期間が非常に長いため、旅行一回当たりの消費額は平均2160米ドル(2014年調査、約23万8000円)。これは、海外旅行全体の平均額1097米ドル(2013年調査、約12万円)のほぼ2倍となる。また、資金面では、若年旅行者の4分の1弱が、親や友人などから援助を受けていることや、滞在中に仕事をして旅費を稼ぐという形態も、若年層を誘致したいデスティネーション側が留意すべきポイントだ。

2. 世の中の情勢にあまり影響を受けない

若年層市場は、景気悪化や政治的な事件、感染症の流行などに比較的、左右されにくい傾向にある。また、需要の減少幅が他市場と比べて小さく、回復も早い。例えば景気後退の局面では、就職難の中で悪戦苦闘するよりも、むしろ長期で海外を旅する好機ととらえ、異国でさまざまな経験を積もうと考える若者が多くなる兆候すらある。

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最終更新:4/13(木) 10:30

トラベルボイス