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「消費税の上乗せ」が事業の明暗を分ける 100円ショップを例に解説

4/13(木) 6:10配信

マネーの達人

100円ショップで消費税が上乗せされていることに疑問を感じたことはありませんか?

確かに消費者は消費税を負担しますが、本体価格に上乗せする義務は消費税法のどこにも明記されていません。消費税を上乗せしないで、100円(本体価格93円、消費税7円)で販売することは可能です。

それにもかかわらす、100円ショップが消費税を上乗せしているのには理由があります。

100円ショップが消費税を上乗せするのは立派な経営戦略

100円ショップぐらいであれば、消費税を上乗せされても、支払う金額はそこまで大きく変わりません。レジでのお釣りの計算がちょっと面倒なぐらいでしょう。

しかし、100に消費税を上乗せする・しないは100円ショップにとっては死活問題です。

消費税を上乗せしないだけで赤字になることもある

実際にシミュレ-ションをすると100円ショップで消費税を上乗せする理由が明確になります。

■100円に消費税を上乗せしたケース

(1)価格108円(本体価格100円、消費税8円)
(2)販売数量10億個
(3)仕入単価86.4円(本体価格80円、消費税6.4円)
(4)売上高1080億円=価格108円×10億個
(5)仕入原価864億円=仕入単価86.4円×10億個
(6)粗利益216億円=売上高1080億円-仕入原価864億円
(7)経費162億円・・・販売数量の増減に関係なく負担すべき一定額の費用(家賃、給料など)
(8)黒字54億円=粗利益216億円-経費162億円

■100円に消費税を上乗せしないケース

今度は価格100円に消費税を上乗せしないケースです。上記の例と違ってくるのは次の項目です。

(1)価格100円(本体価格93円、消費税7円)
(2)売上高1000億円=価格100円×10億個
(2)粗利益136億円=売上高1000億円-仕入原価864億円
(3)赤字26億円=粗利益136億円-経費162億円

消費税を上乗せしないために、その分の80億円の売上高・粗利益が減少して、赤字に転落する結果が得られました。

なぜなら、仕入原価・経費が上記の例と変わりないからです。

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最終更新:4/13(木) 6:10
マネーの達人