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三菱自動車、中国販売7割増のなぜ

4/13(木) 10:48配信

ニュースイッチ

現地生産に切り替えた「アウトランダー」がコスト競争力発揮

 日系自動車メーカー7社の中国での3月の新車販売台数は、スズキとスバルを除く5社が前年同月実績を超えた。三菱自動車は前年同月比7割増加となった。中国自動車工業協会(CAAM)がまとめた全体の市場販売台数は、同4・0%増の254万2900台だった。2017年1月から小型車の減税幅が縮小されたものの、新車需要はおおむね堅調さを維持している。

 トヨタ自動車は主力セダン「カローラ」や多目的スポーツ車(SUV)「RAV4」が好調に推移した。春節が終了して需要期に入ったという。日産自動車はセダン「シルフィ」とSUV「キャシュカイ」が引き続き好調で、両車種ともに3月単月として過去最高の販売台数を記録。ホンダは、16年4月にフルモデルチェンジした主力セダン「シビック」が、同3・9倍の1万6262台と大きく伸びた。

 三菱自は16年6月からに現地生産に切り替えたSUV「アウトランダー」が好調。これまで日本から完成車を輸出していたが、現地組み立てにより関税などのコストを2割程度引き下げた。現地で人気の高いSUVの価格競争力を高め、2016年度にアウトランダーの販売を前年度比約6割増の約3万台を目指している。

 日本から部品を輸出し、広汽三菱汽車(湖南省)で組み立ている。広汽三菱の年産能力は13万台。

 現在はSUV「ASX(日本名=RVR)」、「パジェロスポーツ」を生産し、16年度はそれぞれ4万台、5000台規模の販売を計画。

 広汽三菱は昨年、輸入販売を手がける三菱汽車銷售(上海市)を100%子会社化した。これに伴い広汽三菱の出資比率を従来の広州汽車50%、三菱自33%、三菱商事17%から、広州汽車50%、三菱自30%、三菱商事20%に変更。SUVの販売を三菱汽車銷售に一本化して態勢を強化した効果が出始めている。

マツダも初の中国が専用車がけん引

 前年同月比20%増のマツダも好調をキープしている。2016年1年間での中国販売は過去最高の約28万5000台。初の専売車「CX-4」などがけん引している。

 同社が全く新開発の車を中国市場に投入するのは初めてだった。「クーペSUV」という新しいセグメントに参入した車でもあり、マツダにとっては相当な挑戦。

 乗用車をベースに、スリムなSUVに仕上げ、「CX―5」と比べると全高は180ミリメートル、ボンネットの高さは70ミリメートル、いずれも低い。ただ、SUVとして重要な操縦安定性を保つためにタイヤ外径や床面高さは変えないなど工夫して人気を得ている。

最終更新:4/13(木) 10:48
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