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レビュー:“震えるヘッドホン”にワイヤレスモデルが!(2)

4/13(木) 18:48配信

Stereo Sound ONLINE

通常のヘッドホンとしても十全なパフォーマンス

 Skullcandy(スカルキャンディー)のヘッドホン「Crusher Wireless(クラッシャー ワイヤレス)」レビュー第2弾をお届けする。



 まずは手持ちのiPhone 6をソース機器として、Bluetooth接続でストリーミングや内蔵音声ファイルを再生してみた。サブウーファーはオフにして、Spotifyアプリでポール・サイモン『Stranger to Stranger』のオープニング曲「The Werewolf」を再生すると、輪郭のくっきりしたヴォーカルがやや奥まって定位し、パーカッションの高音部分やベースラインが積極的に前に出てくる。ドンシャリ傾向の帯域バランスではあるものの、中域の解像感や密度感が物足りないと感じることはない。

 引き続きBluetooth接続で同じ曲のハイレゾファイル(96kHz/24ビット/FLAC)をオンキヨーのHF Playerアプリで再生してみると、先ほどよりもフォーカス感が全体的に高く、低域の引き締まった弾力のあるサウンドを楽しむことができた。もちろんネイティヴのハイレゾ再生ではないものの、音源の鮮度やS/Nの高さをはっきり描き分けていることを確認できる。

 ワイヤレスモデルだが、Crusher Wirelessは有線使用も可能だ。付属の3.5mmステレオミニケーブルでiPhone 6とつなぐと、本機のヘッドホンとしての素性の良さがよくわかる。中低域の厚みや奥行感が増し、ヴォーカルにほどよい湿り気やツヤが加わった印象。音場にも安定感があり、屋内でじっくりリスニングを楽しみたいならやはり有線接続をおすすめしたい。

 ここで再びBluetooth接続に戻し、サブウーファーの調整レバーを全開にしてみると、文字通り震えるようなボディソニック的な重低音が一気に吹き上がってくる。その振動ぶりは思った以上で、調整レバーを半分ほどの位置にしてもまだトゥーマッチなほど。あくまでも個人的な好みだが、音楽リスニングにこのサブウーファーを加えるなら、調整レバーの4分の1程度のレベルに留めておくのがいいと思う。低音そのものの質感、分解能は高く、決して量感だけを優先させたものではないので、できるだけストイックに使った方がその持ち味が生きるのは間違いない。

(つづく)

Stereo Sound ONLINE / 伊藤隆剛

最終更新:4/13(木) 18:48
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