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ヌートリアの農作物被害危惧、宇部市が捕獲対象に

4/13(木) 13:55配信

宇部日報

市内全域に生息広がる

 宇部市は、今年度から3カ年を期間とする3次鳥獣被害防止計画に、初めてヌートリアを捕獲対象に加えた。これまで大きな農業被害は報告されていないが、市農林振興課では「目撃情報は多数寄せられており、今後、農林産物や生活環境への被害の発生が心配される。捕獲に力を入れていきたい」としている。

 ヌートリアは、南米原産のネズミの仲間。第2次世界大戦ごろ毛皮用として輸入され、その後各地に広がった。成獣の大きさは50~70センチで、長い尾を持つ。全身は茶、大きな前歯はオレンジ色。泳ぎが得意で河川や湖沼の岸辺に巣穴をつくり、水生や陸生の植物を好んで食べる。年に2、3回繁殖し、一度に平均5匹を産む。夜行性だが、昼間にも行動する。環境省が特定外来生物に指定している。

 市内では3年前に塩田川で初めて目撃されて以降、市民から同課へ情報が寄せられるようになった。2016年度は東岐波、西岐波、恩田、厚南、厚東、二俣瀬、小野、吉部などから25件あり、全域で生息が確認されている。市や猟友会が小動物用わなで、35匹を捕獲した。県自然保護課によると、県内では09年度に山口市阿東で初めて見つかり、15年度には山口市の288匹を最多に341匹を捕獲。農業被害は水稲を主に、14年度に2万5000円、15年度に25万円が報告された。川土手に巣をつくるため、水害の危険性なども懸念されている。個体数ははっきりとは分からないが、繁殖力が高く、ねずみ算に増えていることは十分に考えられる。

最終更新:4/13(木) 13:55
宇部日報