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野辺地に認定司法書士 藤谷さん帰郷し着任

デーリー東北新聞社 4/13(木) 11:31配信

 簡易裁判所と家庭裁判所がありながら弁護士が不在の青森県野辺地町に、簡裁で弁護士の代理ができる認定司法書士が着任した。町出身の藤谷大樹さん(40)だ。青森県司法書士会(沼田桃子会長)が町内に置く相談センターで4月から業務を担い、10月には個人事務所を開設する予定。14年ぶりに帰郷した藤谷さんは「地域に密着し、お役に立てるよう頑張りたい」と古里への“恩返し”を誓う。

 町にはこれまで登記や遺産相続の案件を扱う司法書士が2人いたものの、当事者に代わって一部の民事訴訟などを扱える「簡裁代理権」を持つ認定司法書士はいなかった。司法過疎地対策として、県司法書士会が2013年に町中心部の空き店舗に開設した「野辺地相談センター」も、相談に対応するのは週2日のみで、住民にとって不便な状態が続いていた。

 藤谷さんは中央大を卒業後に地元に戻ったが、勉強のために26歳で再び上京。14年に司法書士試験に合格した。県司法書士会が野辺地に赴任する人材を探していると聞いた際、「やはり古里には縁がある。自分しかいない」と帰郷を決意。15年から2年間、東京の司法書士事務所で働きながら経験を積み、認定司法書士の資格を取得して里帰りの準備を進めてきた。

 藤谷さんは「登記や相続に関する相談はもちろん、裁判や成年後見の分野でもしっかりと経験を積み役に立ちたい」と意欲を語る。

 着任に伴い、野辺地相談センターは役目を終え、10月までに閉鎖される。藤谷さんは現在のセンターを個人事務所として活用する予定だ。

 県司法書士会の沼田会長は「地元出身の強みを生かせるはず。相続問題や遺言作成の力にもなれるので、気軽に相談してほしい」と期待を寄せた。

デーリー東北新聞社

最終更新:4/13(木) 11:31

デーリー東北新聞社