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ルビーロマン最適環境探る 加賀市、IoT活用で栽培実験

4/13(木) 1:39配信

北國新聞社

 県産高級ブドウ「ルビーロマン」の生産効率向上を目指し、加賀市は今年度、市内のブドウ園2カ所で、IoT(モノのインターネット)を活用した実証実験に乗り出した。県やJA加賀、生産農家の協力を得て、温度、湿度、照度などのデータを4年間蓄積した上で分析し、成長に最適な環境を探り出す。現在は30~50%台にとどまる商品化率を高め、出荷量増による生産者の所得増につなげる。

 実証実験は、加賀市豊町にある丸山ぶどう園と土山ブドウ園のビニールハウスで始まった。温度、湿度、照度、土中の水分含有量を把握する計測器と、それぞれのデータを記録する機器が設けられている。

 データは1分ごとに記録されるとともに、農家の下へ送信され、スマートフォンで確認できる。上部と四方を密閉したビニールハウスと、上部のみビニールがあるハウスを比較できるように栽培し、施肥や散水した時間もデータに加えて、ブドウの生育に与える影響を調べる。分析した結果は県を通じ、県内でルビーロマンを栽培する農家と共有する。

 ルビーロマンは品質維持のため、1粒の大きさが31ミリ以上で重さはおおむね20グラム以上、糖度は18度以上など厳しい出荷基準がある。市場出荷9年目だった2016年産は、商品化率が過去最高の53%だったが、15年産まで30~40%台で推移していた。

 加賀市は県内有数のブドウ産地で、11農家がルビーロマンを生産している。昨年度は3・9トンを出荷し、販売額は約2900万円となっている。市の担当者は「厳しい出荷基準を満たすため、IoT技術で栽培のノウハウを確立して普及させたい」としている。

北國新聞社

最終更新:4/13(木) 1:39
北國新聞社