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【特集】1億人死亡? 海底火山「鬼界カルデラ」

毎日放送 4/13(木) 15:39配信

「鬼界カルデラ」は鹿児島県の沖合いにある巨大な海底火山で、約7300年前に大噴火を起こし九州南部に住んでいた縄文人たちを滅ぼしたといわれています。その鬼界カルデラの内部に、神戸大学の調査で“ある兆し”が観測されました。その兆しが意味するものとは…。研究の最前線を取材しました。

鬼界カルデラを再調査

3月1日、鬼界カルデラの調査のため神戸大学の「深江丸」が神戸港を出発しました。向かったのは鹿児島県・薩摩半島の沖合約50キロの場所です。去年秋に続いて2回目となる今回も最新の機器を用いての調査です。

鬼界カルデラは東西約23キロ、南北約16キロに及ぶ海底火山です。その一部は海面から顔を出していて、竹島と硫黄島と呼ばれています。この海底火山は約7300年前に爆発的な噴火を起こしたことがあります。噴火で発生した数百度という高熱の火砕流は南九州にも及び、当時住んでいた縄文人を絶滅させました。研究チームの陣頭指揮をとる神戸大学の島伸和教授。今回の調査の目的をこう話します。

「7300年前に起こった規模で起こるというのは、どういうふうにすればそんなものがいっぺんに起きるのか、どのレベルでどの状態なのか、それがまだ過去の名残りなのか、今後の準備なのか、そのこともわかっていないのでそれをまずはっきりさせたい」(神戸大学海洋底探査センター 島伸和教授)

前回の調査では、音波で鬼界カルデラを調べました。このとき、海水中にガスのような物質があるのがわかりました。本当にガスであるなら熱水が噴き出しているのに伴うもので、火山活動が続いていることを示します。今回の調査では、それを実際に目で確かめようというのです。

水中カメラに映ったものは…

「今からROVと呼ばれる水中撮影ロボットで、水深およそ400メートルの海底にある熱水を調査します」(太田尚志記者リポート)

撮影に使われたのは「ROV」と呼ばれる水中カメラロボット。船から遠隔操作して水深2000メートルの海底までを高感度カメラで撮影することができる上、アームで砂などを採取することができます。重さ約200キロあるROVはクレーンで吊り上げられ、世界で初めて海底カルデラの撮影に向け海中に投入されました。

船内では研究者らがROVをリモコンで操作。送られてくる映像をモニターで監視します。水中カメラで映し出すことができる範囲は透明度があまりよくないために、半径4メートほど。岩など障害物にぶつからないように操作するのは技術を要します。モニターを見つめること約1時間…

「なんかぷくぷくしてますね、出てきた出てきた!すごい出てる」

深さ約400メートルの海底の岩の割れ目や隙間など数か所から出ている泡を確認できました。この泡は熱水とともに噴き出している火山性のガスとみられます。そして周辺に「チューブワーム」と呼ばれる熱水近くに生息する生物の姿も確認。鬼界カルデラは約7300年前に噴火した後も火山活動を続けていることがわかりました。

「実態はガス(泡)だった。ガスの中身はわからないが…」(神戸大学海洋底探査センター 島伸和教授)
Q.熱水はあったのか?(太田記者)
「一応中からでてきているので、温かいもので膨張して出てくるという形になるので」

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最終更新:4/20(木) 16:49

毎日放送