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ドルは109円前半、米大統領発言で一時200日線割れる場面も

Bloomberg 4/13(木) 12:21配信

13日の東京外国為替市場のドル・円相場は約5カ月ぶり安値から反発。トランプ米大統領の発言や北朝鮮情勢など地政学的リスクを受けて一時200日線を割り込んだが、午後には米長期金利の持ち直しなどを背景に1ドル=109円台を回復した。

午後4時40分現在のドル・円は前日比0.1%高の109円09銭。トランプ発言でドルが急落した前日の海外市場の流れを引き継ぎ、午前11時前には108円75銭を通る200日線を割り込み、一時108円73銭と昨年11月17日以来の安値を付けた。一方、午後はドル買い・円売りが優勢となり、一時109円24銭とこの日の日中高値を付けた。

トランプ米大統領は、ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙との12日のインタビューで、「ドルは強くなり過ぎていると思う」と述べ、強いドルが米企業の競争力を損ねていると指摘。また、来年2月に任期切れを迎えるイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長を「好感し尊敬している」と述べた上で、再指名について「極めて尚早だ」と付け加えた。「低金利政策が好ましいと、私は正直に言わねばならない」とも語った。

ソシエテ・ジェネラル銀行の鈴木恭輔為替資金営業部長は、トランプ大統領の発言は「いきなり出てきたのでショッキング」だったが、日米経済対話など米国のスタンスを確認する機会を来週に控えて、「早晩ドル売りを進めるのは考えにくい」と指摘。ドル・円も「ぐいぐい下に向かっていくというよりは108円という大台くらいでちょっと踏みとどまるイメージはある」とし、北朝鮮情勢などについて「事実の見極めがしばらくは続いていく」と話した。

13日の東京株式相場は3日続落。日経平均株価は一時200円超の下落し、連日で年初来安値を更新した。ただ、午後の取引終盤には下げ幅を縮小し、前日比125円77銭安の1万8426円84銭で取引を終えた。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマン(BBH)外国為替部の村田雅志通貨ストラテジストは、トランプ大統領発言について、イエレンFRB議長再任の可能性が最も重要だと指摘。再任の可能性を否定はしていないが「低金利政策をやらないと再任しないという話」で、「イエレン議長が議長職を維持するために低金利政策に動けば、ドル安が進む」との見方を示した。

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最終更新:4/13(木) 16:42

Bloomberg