ここから本文です

トランプ大統領のドル安の夢、強い経済の実現公約と相いれず

Bloomberg 4/13(木) 15:18配信

トランプ米大統領はドル安と低金利を望ましいとする考えを示唆したが、米経済の回復が続き、減税やインフラ投資とった野心的な政策課題をやり遂げていけば、ドルと金利のどちらも結局、望み通りにならないかもしれない。

12日の米紙ウォールストリート・ジャーナルとのインタビューでトランプ大統領は、「米ドルは強くなり過ぎていると思う。これはある程度私のせいでもある。人々が私を信頼しているためだ」と述べ、米経済に「これは痛手となりつつある。最終的に痛手となる」と指摘した。

同大統領はまた、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長を再指名する可能性を残しながら、「低金利政策」が望ましいと付け加えた。大統領発言が伝わると、米10年債利回りは低下し、ドルは下落した。イエレン議長の今の任期は来年2月に満了する。

労働市場に改善の兆候が見えていることから、米金融当局は昨年11月の大統領選でのトランプ氏勝利以降に利上げを2回実施。米国株はそれ以来10%近く上昇し、ドルはトランプ大統領が減税やインフラ投資拡大の計画を実現するとの楽観論から好調を維持してきた。ただ、最近はトランプ政権による公約実行力への疑念から強気センチメントは弱まってきていた。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマンのチーフ投資ストラテジスト、スコット・クレモンズ氏は「イエレン議長の言葉通りに受け止めれば、労働市場や経済の強さが持続するという信頼が高まっているため金利は上昇の方向にある」と指摘。「利上げ理由を探している主要中央銀行として私が地球上で唯一思いつくのは米連邦準備制度だ。最も抵抗の少ない道はドルの上昇だろう」と語った。

原題:Trump’s Weaker Dollar Dream at Odds With Strong Economy Promise(抜粋)

Andrew Mayeda

最終更新:4/13(木) 15:18

Bloomberg