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香川 不屈のゴール!“爆弾テロ”翌日…厳戒ホームで勇気示した

スポニチアネックス 4/14(金) 7:00配信

 ◇欧州CL決勝T準々決勝第1戦 ドルトムント2―3モナコ(2017年4月12日)

 欧州CL決勝トーナメント準々決勝第1戦は、3試合が12日に行われ、ドルトムントの日本代表MF香川真司(28)がホーム・モナコ戦で1得点1アシストの活躍を見せた。前日の試合前にチームバス付近で起きた爆発事件の影響で1日延期。厳戒態勢で行われた試合で、日本人最多を更新する欧州CL通算4点目をマーク。準々決勝以降では日本人としては史上初めてのゴールにもなった。チームは2―3で惜敗したが、19日に敵地で行われる第2戦で逆転突破を狙う。

 どんな状況でもピッチ上でやるべき仕事は明確だった。1―3で迎えた後半39分、鋭い右クロスに反応した香川は右足トラップでボールを収め、シュート体勢へ。とっさに寄せたDFを鋭い切り返しで冷静にかわし、左足で流し込んだ。第2戦へ望みをつなぐ華麗なゴールは、日本人最多となる欧州CL通算4点目。準々決勝以降の得点も、同一シーズンでの3得点も日本人史上初の快挙だった。0―2の後半12分には右クロスから味方が触れたボールを拾い、デンベレの得点をアシストしてみせた。

 試合後は警備上の理由で報道対応はなかったが、香川は自身のブログで思いをつづった。「昨日の事は僕もバスに乗っていましたが、なんと言葉にしたら良いか分かりません。気持ちの部分で整理するのは難しかったです」とし「僕はピッチの上で良いプレーをする事に集中して試合に臨みました。バルトラのためにもなんとか勝利したかった」と黒星を嘆いた。

 不測の事態にも屈しなかった。前日にチームバスを狙った爆発事件が起こり、スペイン代表DFバルトラが負傷。試合前、香川ら選手たちはバルトラへのエールを込めたTシャツを着てウオーミングアップをし、闘志を奮い立たせた。先発発表時にはバルトラの名も読み上げられ、会場は大歓声。ドイツ代表MFバイグルは「ほとんどの選手は僕と同じようにほとんど眠れなかった」と振り返った。

 試合後は会場中が拍手で包まれたが、不審物が発見された会場の北側、南東側のゲートが安全上の理由で一時封鎖されるなど不安を残した。何が起こるか分からない厳戒態勢で2点のリードを許しながらも、香川は不屈のゴールを決めた。

 爆発事件翌日の試合開催にトゥヘル監督は「彼ら(UEFA)は、バスにビールが投げつけられたかのように判断した。ショックを拭うのにもっと時間が必要だった」とUEFAを批判。それでも選手については「この試合では勇気が必要とされ、それを示すことができた」と称えた。MFシャヒンも「(香川の)ゴールが来週に非常に価値のあるものになる」と前を向く。勝利を目指すのはもちろん、深い傷を負ったドルトムントのために。香川がピッチに立つ理由がまた一つ増えた。

最終更新:4/14(金) 7:00

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