ここから本文です

カーボンファイバーを織り込める3Dプリンタ、自由な造形で剛性も確保

4/14(金) 6:40配信

MONOist

 ファソテックは「第2回 名古屋ものづくりワールド」(2017年4月12~14日、名古屋ポートメッセ)においてトヨタケーラムブースに出展し、樹脂にカーボンファイバーを織り込んで造形できる米国Markforged製のコンポジット(炭素繊維複合材)造形3Dプリンタ「The Mark Two」を紹介した。

 Markforgedは2014年に創業した3Dプリンタベンチャー企業である。同社の特徴が、コンポジット造形3Dプリンタである。コンポジット造形3Dプリンタは、航空機やレースカーなどの軽量化で注目される長繊維カーボンを樹脂に織り込んで造形する3Dプリンタである。

 出展した「The Mark Two」は、「FDMのプリントヘッド」と、カーボンファイバー用の「特殊なカッターを組み込んだヘッド」のデュアルヘッドシステムにより、カーボンファイバーを織り込んだ樹脂成形が可能。アルミニウム相当の堅牢で軽量な部品を造形できるという。カーボン含有のフィラメントではなく、特許である一続きのカーボンファイバーフィラメントで造形するため、カーボンファイバーの特性を発揮する。

 Markforgedの日本における販売代理店であるファソテックのCAE&AM開発センター AM開発グループ マネージャーの小西健彦氏は「樹脂型3Dプリンタの弱点でもある剛性の部分をカーボンファイバーを織り込むことで解決しているため、コンポジット造形3Dプリンタは試作用途だけでなく、最終製品などにも利用可能だ。既に工場内のロボットハンドや治具など、自由な造形と剛性が両方必要な領域で導入が進んでおり、最終製品の製造などにも引き合いが来ている。剛性と軽量性の両方が魅力だ」と価値について述べている。

 現状では成形のスピードが課題だというが、小西氏は「『The Mark Two』は1台が200万円程度とそれほど高額ではなく、スピードがボトルネックであるならば、複数台を同時に稼働させることで解決することなども可能だ」と述べている。

最終更新:4/14(金) 6:40
MONOist