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若きエース藤浪が変身初星!阪神、今季初3連勝で2位浮上

サンケイスポーツ 4/14(金) 7:00配信

 (セ・リーグ、DeNA1-4阪神、2回戦、阪神2勝、13日、横浜)これぞ藤浪や! 阪神・藤浪晋太郎投手(23)が、DeNA相手に8回をソロ本塁打のみの1失点に抑え、今季初勝利。前回9四死球の大乱調から一変、1四球と復調した姿を披露した。チームも今季初の3連勝で2位浮上。貯金も2。虎がノってきた~!!

 勝利の瞬間、藤浪が笑った。横浜の夜空に、黄色のジェット風船が舞う。若きエースがようやく手にした白星に、チームメートも虎党も笑顔になった。輝きを取り戻した剛球に、キレ味鋭いカットボール。藤浪晋太郎、ここに復活だ。

 「1勝は1勝ですけど、とりあえずスタートというか、自分のなかでスタートしきれたのでよかったなと思います」

 今季初のヒーローインタビューで、言葉に手応えがにじむ。一回こそ安打と四球で一、二塁とピンチを背負うが、五回まで無失点。1-0の六回に一死から梶谷にバックスクリーン直撃の特大の同点ソロを浴びるも、「狭い球場なので振り出しに戻っただけ」と切り替え、最速153キロの直球を武器に追撃を許さない。「守っていただいて助かった」と、守備にも感謝した。

 序盤から失点を重ねる先発陣の中で今季最長の8回を投げ、6安打3奪三振1失点。四球は1つと、自己ワーストタイの9四死球の前回4日のヤクルト戦(京セラ)から変身を遂げ、金本監督も「ほぼ完璧でしょう。四球も少なかったんじゃないかな。ストライクゾーンに投げ込んでいけばそんなに打たれる投手ではない」と納得の表情だ。

 第4回ワールド・ベースボール・クラシックに出場し、調整遅れが心配されたまま迎えた今シーズン。初登板では自らの乱調から与えた死球が引き金となり、両軍入り乱れての乱闘となった。その翌5日。藤川、金村投手コーチらから助言が送られた。

 それはフォームについての指導だったが、「いろいろアドバイスされたことを自分の中で消化して、考える時間が必要」と金村コーチ。技術論については合う、合わないがある。登板のなかった8日間を使い、それを1つ1つ整理。もう1度、自分を冷静に見つめ直した。

 そして、藤浪が出した答えは投球の間であり、タイミング。「感覚なもの」というが、目に見える変化としてはグラブの位置を胸元から腰の位置へと変更した。胸元に構えると両肩が強ばりやすく、力みにつながるという球児の考え方を「投げる間合い、リズムを意識して上がった」と実践し、結果にも結びついた。

 「毎年シーズン始まってすぐ誕生日がくる。23歳になって、1つ気持ち新しくマウンドに上がって、そのマウンドで勝つことができてよかった」

 藤浪の1日遅いバースデー星で、チームは3連勝で2位に浮上。14日から甲子園で10連勝中の首位・広島を迎え撃つ。また1つ壁をぶち破った背番号「19」が虎の勢いを加速させた。12年ぶりのリーグ優勝へ。ピースが揃い始めた。

最終更新:4/14(金) 7:00

サンケイスポーツ