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【二宮寿朗の週刊文蹴】俊輔と横浜Mサポの“すれ違い”残念

スポーツ報知 4/14(金) 12:03配信

 ずっと「ホーム」だった日産スタジアムが「アウェー」になった。8日の横浜M―磐田戦。中村俊輔に対して、ブーイングが飛んだ。

 誰が言ったか、俊輔ダービー。クラブの方針に納得できず、愛着ある横浜Mを離れて磐田に移籍した経緯がある。横浜Mのサポーターがどう反応するのか。メンバー発表では無反応に近かったが、試合になればボールを持つ中村へのブーイングがスタジアムを包んだ。

 「アウェーチームのキーマンにするのはいいこと」

 試合後の中村は敵意のブーイングを当然だと受け止めていた。

 テレビ中継の解説を務めた横浜MのOBで元監督の木村和司氏がブーイングについてどう発言したのか、ちょっと気になった。

 「何のブーイングかちょっと分からない。いいパスを出さないでくれとか、そういう意味のブーイングかもしれない」

 敵意というよりも敬意のニュアンスだと木村氏は受け止めていた。

 試合が終われば、ノーサイドである。

 数人のカメラマンが横浜M側サポーター席の前で待機していた。あいさつに来るかもしれないと踏んだのだろう。

 筆者もそんな予感はしていた。というのも移籍が決まった際、サポーターに直接あいさつができなかったことを中村自身、気にしていたからだ。

 だが結局、中村は現れなかった。後で聞いた話だが、出向くことをうかがっていたのかロビーで少しの間、待機していたという。試合後にホームイベントがあり、状況的に難しかったのかもしれない。横浜Mのサポーター席からも「俊輔コール」は起きなかった。

 “すれ違い”に終わったのは残念だった。中村は計12年半、トリコロールのユニホームを着て戦ってきた。ブーイングを受けるのは中村もきっと覚悟していたこと。ただ最後は、拍手で送り出される光景を見たかったと感じたのは、筆者だけだろうか。(スポーツライター)

最終更新:4/14(金) 12:03

スポーツ報知

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