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【競泳日本選手権】萩野に勝った!400メートル個人メドレー初V瀬戸の“金メダルボディー”

東スポWeb 4/14(金) 16:30配信

 リオ五輪競泳男子400メートル個人メドレー銅メダルの瀬戸大也(22=ANA)が世界選手権(7月、ハンガリー)3連覇に向けて必勝態勢を整えた。競泳日本選手権初日(13日、愛知・名古屋市ガイシプラザ)に行われた同種目で、リオ金メダルの萩野公介(22=ブリヂストン)をデッドヒートの末、0秒01差で破って初優勝。数字以上の余力を見せつけた勝利の裏には、リオの教訓から得た“金メダルボディー”があった。

 宿命のライバル対決はかつてないほど僅差の戦いとなった。最初のバタフライから競り合い、最後の自由形はまさに指先の勝負。激しいつばぜり合いを制したのは瀬戸で、タイムは4分10秒44。萩野の6連覇を阻止し、初の日本一に輝いた。

 萩野とともに代表入りが決まり「勝因? おばあちゃんです。年末ちょっと危なかったので、これが刺激になって東京五輪を見てもらえたらと思ってラスト50メートルを頑張った」と祖母の体調を気遣いつつ、胸を張った。

 勝負だけ見れば、どちらに軍配が上がってもおかしくなかった。とはいえ、試合後の表情は対照的。昨年9月に右ヒジを手術している萩野は、これが国内復帰戦とあって「今以上頑張れと言われても無理」といっぱいいっぱいだった。

 これに対して瀬戸は「(2泳法目の)背泳ぎを泳いだ時点で勝てると思った。調子が良かったのでタイムは残念」と勝敗よりも、すべての力を出し切れなかったことを悔やんだ。リオ五輪後、長期の休みを取ることなく、3月まで毎月のように国内外の試合に参戦。瀬戸にとって初の試みだったが、萩野に勝利したことで一つの形として実を結んだ。

 一方で、リオ五輪後にもう一つの変化があった。指導する梅原孝之コーチ(46)は「ゴツゴツした体形からシャープになった。400メートル個人メドレーを泳ぐような体形になった」と肉体の進化を明かした。

 きっかけはリオ五輪の反省からだった。金メダルを取ろうとパワーアップを図ったが「それ以上に筋肉がつきやすかった。意図したものとは違った」(同コーチ)ことで体のバランスが崩れ、萩野に敗れた。帰国してからは400メートル個人メドレーの練習内容を見直し、原点回帰を図った。そのおかげで同種目を泳ぐための理想的な体形になった。

 記録はやや平凡だったものの、瀬戸にとっては日本選手権最速タイム。例年、夏に絶好調を迎える男だけに、手応えはつかんだ。「もう一つ、二つ、上がりそう。4月は得意じゃないイメージがあったから良かった」。リオの悔しさをバネにした瀬戸が世界選手権V3を射程圏に入れた。

最終更新:4/14(金) 16:52

東スポWeb